整骨院の帰り。車を運転している。
次の予約は二日後の金曜日。車を運転しながらいつも、このまま善光寺の七味を買いに行ったら面白かろう、とか、小地谷にへぎ蕎麦食べに行ったら痛快だろう。とか、考えるわけです。精神が現実逃避を従っている。そうかもしれません。そう思う根拠もたくさんあると思います。
しかし昔から私は、例えば、夕食の時に父親が吸う煙草が(昔の親父は平気で夕食時にタバコを吸っていた)灰皿に燻っているとき(ここにティッシュを置いたらさぞかし面白かろう)と思うと我慢できなくなって、置いたところが一瞬で燃え上がり、慌てて吹き消したら、晩飯のおかずが煙草の灰だらけになって、夕餉はNG。「お前だけ、晩飯を別の場所で食う事にしよう」と、親父が半分真顔で言うほど。
授業参観の前日。教室の後ろの段には、クラスメイトが作った粘土の作品『家族の思い出』が、並んでいたんですが、(これを全部、粘土の塊に戻してしまえば、さぞかし面白かろう)と思いつくと我慢できなくなり、全部潰してお団子にしてやったら、授業参観当日、担任の教師から、往復ビンタを食らい(昔の教師は普通にビンタした)「お前は今後、一切授業を受けなくてもいい」と言われたり。
その他にも、車のドアを全部ロックして外に出たらどうなるんだろ、と思うとたまらなくなりやってみたりと、親父にしてみれば、本当に邪魔なガキ、家族の輪を乱す呪われたガキ、だったのでしょうがそんなことはどうでもいい。
ただこういう、ふっと、思いつく狂気。これはだれにでもあるのではないでしょうか。お笑いタレントの、誰だかわかりませんが、これをやっちゃ絶対ダメ、と思えば思うほどやらずにはいられない、という人、いましたよね。すごくわかるんですよね。あの感覚。
車を運転している時に特にそんな気持ちにになる事が多く、今日も帰りにビール買って、鶏肉買って昨日のリベンジするか!とか、いろいろ思いついたのですが、かろうじて抑えて今、自宅にいますが、すでにビールは飲んでます。午前中ですよ。堕落の臭いがプンプンしますね。
んで、今日は、今年の一文字、『北』について。
なぜ北? 不自然だと思いません。『北』。と北いうと、あの国しかありませんよね。北海道日本ハムの大谷選手がメジャー挑戦。とか、北海道のジャガイモが不作でポテチが販売停止、とか、キタサンブラック大活躍、とかまあ不細工なこじつけ。
北。いやだね。私はこんな一文字に象徴されるような一年とは思いたくない。
北、ノースというのは好きだ。私も京都府北部出身だし、北は、いい印象しかない。私の言った、相撲協会の理事長。八角親方の現役中の四股名は、『北斗海』北だ。
私はもう今日は何の予定もなければやる事もない。妻は出掛け、息子は学校。また一人です。いいでしょ、一人。何でもできる。あぁ、独身生活を謳歌しようじゃないか。これも、また狂気。
お、金賢姫がテレビに出てる。うまくやったな、幸せですか?蜂谷真由美。
まあいいや。そこで、私には今日常がありませんから、いろんな人の日常が紛れ込んできやすい状態にある訳です。そんな時に、この、キムやら、キムの顔を見るだけで、簡単に感化される。されたがっている。トランプが切れたら戦争が始まる。なんて言われると、そっちの日常に簡単に引っ張られる、部屋で、じっとしていながらも、自分は世界を俯瞰しているような、ダメな状態に陥りやすい状態なわけです。
だから北、なら北で、私なりに納得いく、北を探さなければ。さもないと妄想を断ち切れない。今年を代表する北。今年の、私のだらしのない現実を招いた、北。だらしのない北。いた!
北口和皇!面白い! 昔可愛い、今面白い! 九州弁の怒号!何言ってるか半分ぐらいしかわからないけど、大迫力!そして漁協に対する便宜等々、攻められた時のあの小さな声、頓珍漢な答弁。面白い! 今年の北はこれだ!北口。
あぁ、寄ってきた。 ビールで酔うなんて、信じられない。でももう少し、テレビを見て、昼には昼の自分を期待しましょう。
ヒザ、治らず。金賢姫。口紅ピンク過ぎないか?