忘れてしまいたいことや、どうしようもない淋しさに、
包まれた時、男は酒を飲むのでしょう。
そういう意味でしょうか。忘年会のシーズンです。
こないだ、一日だけ出勤した時、エライ叱られている社員が一人いました。どうやらアルコールが検出されたらしいのです。
ドライバーは朝、出発前に必ずアルコールチェックをします。前日アルコールを飲んでも別に適量ならめったにアルコール反応が出る事はないのですが、それがこのシーズン、ついつい飲みすぎたりすると、出てしまう。
当然そのドライバーはその日の仕事はできません。誰か代わりに行くことになるので、とても迷惑が掛かるのです。
そもそも、酒を飲む、という事に世の中はどういう印象を持っているのでしょう。
煙草に関しては、最近はすっかり厳しくなって、レストランや公共の場所では終日禁煙が当たり前になってきました。私はもう二十年近く前にタバコをやめているので、全く影響はありませんが、愛煙家の人にとってはなんとも住みにくい、世知辛い世の中になったもんだなぁ、という感覚を否めない事でしょう。
でも、もし酒が、これぐらいに厳しくなったら、それこそ、1920年代のアメリカの様に、堕落と悪の権化のような扱いになったら、果たして私は、酒をキッパリ止めるのでしょうか。
考えてみれば、社会に大きな損害を与えているのは、煙草よりも酒。タバコによる間接喫煙でがんにかかる人の数は数万人とも言われていますが、それはあくまで調査の結果で実数ではありません。飲酒運転に巻き込まれて命を落とす人の数の方が多いかと思います。
息子の小学校からマラソン大会が延期になったとメールが付きました。理由は場所の利用許可の申請を出すのを忘れていたと。お粗末。
だから明日、辞めた会社に出かけて、制服を返し、離職証明が貰るのか、貰えるならいつごろ貰えるのか、など、いろいろ話してこようと思います。
師匠が金策に困り走り回る。そんな意味があるとかないとか、『師走』。
失業中なのに、何かとやる事があって、こんな私ですら、なんだかそわそわしますね。そうして、なんやかんややっているうちに気付けば新年を迎えていることでしょう。
平成もあと一年半になりました。阪神淡路大震災始まり、様々な事がありました。昭和を戦争で象徴するならば、平成は天災で象徴されるのではないでしょうか。
でもそんな悲しい事ばかりで象徴するのは嫌ですね。この先、どうかいい事が続きますように、そして、忘れてしまいたいことやどうしようもない淋しさに包まれて飲むのではなく、楽しすぎてついつい飲み過ぎてしまう酒を、飲み続けたいものです。
しかし、飲酒運転は絶対ダメ。飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。
飲んで飲んで飲まれて飲んで、飲んで、そして会計の時、
「あれ、ALKANどこ行った?」
「さっき嫁さんが車で迎えに来て先帰ったで」
「誰か預かってる?」
「預かってるよ、2000円」
「2000円?!足りるか!ボケ!」
なんて楽しい会話を想像しながら、師走の夜を妻が運転するガルペに乗りながら家路に急ぐ。
想像するだけで、ハッピーになれますな。