今日は卒業生の中でも特に優秀なお二人を教官が札幌に招いて講義をしてくれた。
もちろん、二人は旅客機を操縦している現役のパイロット

航空会社の状況やパイロット事情など、ほんとに貴重な情報をシェアしてくれる。
パイロットは常に不足しているとのこと。事実上、年齢制限はない。きちんとスキルがあり、いい奴がいたら採るとのこと。きちんとした教育を受けて、スキルを持っている奴が少ないらしい。
つまり、たゆまぬ努力により実力されつければ必ずチャンスはやってくる

こういった生の情報を得られるのは精神的にも非常に大きいよね。心強い!
講義内容は、エアラインのオペーレーション現況と(旅客機の視点での)操縦理論
では一例を・・・(復習)

速度180ノット (Kt)* で航行中に、もし高度が3000フィート (Ft) から2900 Ft にずれてしまったら?!
1)頭の中で修正方法をプラン(目安を決定)する
2)1度 ピッチup (**)
3)昇降計チェック (***)
4)20秒後に修正完了
ステップ1の目安を決める際に、頭の中で以下のロジックを瞬時に適用する
180 ktの速度で1度ピッチ(姿勢)を変えると昇降計は300 Ft/mを示す
高度100 Ftの修正なので、100/ 300 x 60 = 20秒
これが分かっていれば、やわらかーく高度修正が可能となる。分かっていないと・・・お客様に迷惑がかかる・・・
* 180ノット=時速約330km
** ピッチ:飛行機の姿勢(上向き or 下向き)
*** 昇降計(VSI= Vertical Speed Indicator): 1分間に何フィート 上昇・降下するのかを示す計器
(昇降計ってこんな感じ)
先輩の講義は16時過ぎに終了~ 最後に教官の締めの言葉があった。
「と~にかく飛行機に一途になれ。ただライセンスを取っただけでは何もならんよ。ここで、エアラインに入ってからも通用するレベルまで持っていくから、技量+知識+マネジメントのレベルを上げや」
エアライン経験者じゃないと言えない言葉だ

とにかく粘り強く頑張るのみ



夜は先輩を囲んでのビアガーデン!に決まり、今日の賄いはキャンセルした。大通り公園にはずらーーっとビール会社毎にスペースが区切られていてたくさんの人が居た。
よーやく・・・札幌に来たという実感が湧いてきたのでした

たか
