朝日記250701―花逍遙―夜をこめてほとときすのこゑとほくきく住香
―花逍遙―
夜をこめてほとときすのこゑとほくきく
なつきにうかふ螢みつよつ
会員 橘樹 住香
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藤左相府道長とついの藤原行成 の筆は御家流 表具をたのみにひと筆をと あらたな御代 寛仁になるも酒のいきほひに うつかり長和(、 、)へのおもひをのこす 表具師につたはり 子孫の手に 行成の基準作をわれもうつす 右翼
平安朝 女房裝束をしる貴重な行成の筆
未来の遺産としてわれも寫しをく 左翼
奈良朝國家鎮護のため聖武天皇は大佛の建立を發願 大將 東大寺 國々に國分寺を建立
光明皇后 大將 法華寺 國々に國分尼寺を建立
左翼 法華寺の散華の繪をてかく 徳川將軍ゆかりの御家流の茶席にて 顏みしりの茶人に法華寺にて散華を手にいれしときき うれし
右翼 東大寺の二月堂修二會お水取りの煉行衆の紙手の繪 お水取りのちに信濃の方のもとへ 空海の法要に勧学院を詣てると 最高位のむらさきのころもの狭川長老は われの倭繪へに深々と礼を尽くしにきて下さる 翌年はくむらさきつくしの森本長老も勧学院に尋ねて下さる
右翼は日本最古の社殿 平安朝の帝の行幸した日のまま 漆喰もさはることなく 千年前のまま この社殿の内陣の紅殻は平等院の修復にいかさる
國寶世界遺産 宇治川をはさみ 宇治阿弥陀堂 宇治上神社
平安朝社殿のちとせの月日は奇跡 平安京はやけ 三重塔がひとつやけのこり浄瑠璃寺の山水のなかに このやしろを幾百もそなへてみたし 今樣の高層の繁華街群となり はてなき夢まほろしなのか
右翼は日本最古の社殿 平安朝の帝の行幸した日のまま 漆喰もさはることなく 千年前のまま この社殿の内陣の紅殻は平等院の修復にいかさる
宇治上社は数十年かよふも ぜにをとらぬ 宮司のきよきこころねひとつにていきぬく 子供に欄干ををられ 國寶ゆゑ 勝手になほせぬ こころいたむ
春日野に朝靄ながれ草を食む思ひおもひの鹿浮かび立つ
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