やさしい嘘

オススメの作品です。

“やさしい嘘”

製作はフランス＆ベルギー

ソ連邦の崩壊によって経済的な困窮から脱せずにいるグルジアを舞台に、
愛する家族のためについた一つの嘘をめぐり、
母娘三代それぞれが抱える葛藤と心の絆を優しく描いたヒューマンドラマ

大げさな演出はひとつもなく、静かにストーリーは進んでゆきます。

主演のエカおばあちゃんは85歳で映画デビューを果たし
90歳目前に出演した本作でも高い評価を受けた
「めざめ」のEsther Gorintin /エステル・ゴランタン

監督・脚本はJulie Bertucelli /ジュリー・ベルトゥチェリ
フランス生まれの女性監督です。

この映画の空気、光、夜明け、
夜の闇の美しさ、全てがいい・・

フランス映画らしい繊細な色彩感

3人の住むアパートや田舎の別宅のインテリア

孫娘アダのファッション
（彼女自身の繊細な容姿、雰囲気もとても好み）

グルジアという国で生きる大変さとか、
でもそこにある小さな希望とか、人々の明るさ

そして、何より心を打つのは
愛らしい姿からは想像できないエカおばあちゃんの強さと健気さ・・

少しわがままでヤンチャな一面もまた可愛いんです。

相手を思えばこそ、嘘をつく切ない気持ちは
ドイツ映画にある『グッバイ、レーニン！』や
イタリア映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』に
似ているかもしれません。

こちらの作品もオススメです。

まだ、御覧になっていない方は是非・・