それでは、お約束どおり、昨今の高知鰻屋さんの情景を見ていきましょう。
聞いた話ですが、此方のお店は昨年末に値上げした経緯もあって今年は「そのお値段のまま」
らしいです。大店(おおだな)と言うか間口が広いお店は、おいそれと値上げも侭ならぬ事情が
あるのでしょうね。
そんな次第で、此方のトップスリーは「うな重」「ひつ御膳」「特A丼」何れも値段は2,625円也。
食べる(味わう)だけなら、テイクアウトの「うなぎ弁当(中)1,890円」でなんら、変わりはないと
思いますが、私にとって、鰻は特別な思いもあり、是非、お店で頂きたいと……
コレまでの高知の食人の感覚では、鰻といえども、特に高級感を追うようなモノでなく、極、一般的
と言うか、庶民的な「食べ物」だったように思っています。
値段的にも少し奮発すれば、年中美味しい蒲焼きが頂ける環境にあったと。
店の方も、格や伝統の後ろ盾を必要とせず、店の造作が多少、貧相であったとしても
「味さえ良ければ、客は付いて来る」と、いうような意識もあったのではないかと思う訳です。
そこへ来て、昨今の店、客共に好ましからぬ「値上げ必須状態」は否応無しに、店の置かれた
環境を変えて行くのでは無いかと思っています。
さて「土用の丑の日」には必ずテレビ取材の入る此方「せいろ」さん。
接遇、味、メニュー設定、格共に上等のお店じゃあないでしょうか。
うな重(¥2,625)肝すい・サラダ付き
臭い消しの必要は全く無いのですが、ビジュアル的なのと、自分が「山椒好き」なので掛けているのです。
パリパリで無く、土佐備長炭で短時間に焼き上げるため、身の弾力が残っています。所謂、箸で簡単に
裁ける皮身では無いという食感ですね(オーダーから、約17分で食べられます)
デフォルトで、タレは少なめに御飯に掛かっておりますので、食べながら徐々に追加しましょう。
因みに、画像上部の小瓶は「香の物用の醤油」ですので、間違い無きよう。
追加のタレは各卓上に大きな土瓶で準備されています。
肝吸い付きなれど、うざくは付かない(一品モノで¥630)
--shop data--
店名:うなぎ屋「せいろ」
所在:高知市帯屋町2-5-21(西山ビル1階)(Yahoo!地図)
電話:088-825-3292
営業:月、火、木、金、土11:00~19:40(L/O)火曜・日曜(~15:00)
定休:日曜 水曜
駐車:近隣有料P利用
※2013-6月より定休日、営業時間変更