ハチの家文学館

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築地本願寺

2009年04月25日 04時56分49秒 | ハチパパのひとり言

早朝7時40分、地下鉄日比谷線築地駅に着く。今日は自宅を早めに出て、築地本願寺を訪ねる。正式名称は浄土真宗本願寺派(西本願寺)本願寺築地別院。

晴海通りを挟んで築地市場とは反対側にある。勤め先の晴海トリトンからバスで銀座に向かうとき、建物外観の一部が見えてはいたが、訪れたのは今日が初めてである。今まで、数多くの仏教寺院を拝観してきたが、この築地本願寺は別格という印象を受けた。石造りの寺院でイスラムのモスクやカトリックの教会を思わせる荘厳な雰囲気である。早朝から本堂の扉は開かれていて、「どうぞご自由にお入り下さい」と書いてあった。

土足のまま入ると、多数の椅子が並べられていて、3人ほどの男性が座っていた。
正面にはご本尊の釈迦三尊像、黒光りしている。内陣手前に香炉が置かれていて、早朝というのにひっきりなしにお参りにくる人がいる。若い女性も見かけた。
私のように、出勤の前に祈りを捧げる人も多いと思われる。勤め先までは徒歩15分、時間はたっぷりある。私は他の人の邪魔にならないようにして、毎朝家で行っているように、般若心経とお釈迦様ほかのご真言を唱えた。自宅と違って、本堂での読経は声明として響きがよく、一層心が洗われるような気がする。

ご本尊とは反対側の壁面には、ドイツ製の大きなパイプオルガンが置かれ、毎月1回オルガンのコンサートが開かれているようだ。案内のパンフレットによれば、芸大出身の国際的オルガン奏者が弾いている。オルガンのパイプが2000本もあり、荘厳な音のハーモニーが、この大殿堂に響きわたるのであろう。この次は是非聴きたいと思った。

仏前結婚式も行われるようで、この日も二組の名前が書かれていた。日本の仏教は、所謂葬式仏教との概念が強く、仏前結婚式を敬遠しがちだが、ここの雰囲気は全く違った。きっと心に残るいい結婚式が出来ると思った。

ご本尊の写真撮影の許可もいただいたが、三脚なしではブレてしまい撮影は断念、次回に持ち越しとした。時々こうして、出勤前に寄ってみようと思う。
晴海通りに出て勝鬨橋を渡る。雨上がりの真っ青な空、空気が美味しく、草花には雨の雫、身も心も気持のいい朝だった。

                  21/4/22 草稿より



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