NHKラジオ深夜便4時台【人権インタビュー】(3)虐待の悲劇を許すな!~無関心は地域のネグレクト~NPO法人代表理事 大谷順子さんの話。
大谷さんは、特定非営利活動法人子どもNPOセンター福岡の代表理事で認定特定非営利活動法人SOS子どもの村JAPAN理事。
ここ数年、子どもの虐待や貧困、自殺、子どもにまつわる悲しい事件が後を絶たないが、大谷さんのように子どもの可能性を信じて、子どもと対等に向き合い、ひたむきにそういう子供の支援活動を続ける人たちがいる。
彼女は福岡に戸建ての「子どもの村福岡」をつくり、里親的な大人の庇護のもとに、地域を巻き込んで安全安心な生活が出来る環境をつくった。最初の数年は「悪い子が来る」とか「風紀が乱れる」などの反対意見も沢山あったようだが、今では子どもたちが周囲の大人たちにも純真な生活ぶりを認められて、すくすくと育っているという。
子どもの権利に関する国際基準『子どもの権利条約』が、日本で批准されて相当年数が過ぎたが、日本の子どもを取り巻く現況は極めて厳しいという。親の病気、死亡、貧困、失踪、放任など、さまざまな原因により親といっしょに暮らせない子どもたちは増加の一途をたどり、乳児院や児童養護施設は常にいっぱいというのが現実だという。
去年も今年も児童の虐待死事件が続いている。こうした事件の背景には様々な問題が浮き彫りにされているが、身勝手な親の仕打ちに耐えられず、不安の毎日を過ごす子どもがまだまだ沢山いるであろう。
私も非行少年の更生支援団体で、少年審判の親代わり的付添人をやっているが、非行に走る原因に親の離婚、虐待が目立つ。大谷さんのような地道な活動が、非行防止のためにも国や地方のバックアップのもと安定した活動が出来ることを願ってやまない。
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