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ハチの家文学館

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お彼岸

2016年09月22日 04時39分33秒 | 慈しみと悲しみと

                和歌山県湯の峰温泉東光寺湯胸薬師

彼岸とは、サンスクリット語(梵語)の波羅密多(パラミータ)から来たものといわれ、煩悩と迷いの世界である此岸(しがん)にいる私たち衆生が、六波羅蜜(ろくはらみつ)の修行をする事で、悟りの世界すなわち彼岸の境地へ到達することが出来るといわれている。

六波羅蜜とは、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つ。

布施・・・見返りを求めない応分の施しをさせていただく事。布施行はお金や物だけではない。

持戒・・・道徳等に従い、常識を持って自らを戒める事が大事。

忍辱・・・堪え忍ぶことが出来れば、自らが生かされていることがわかり、仏の慈悲に通じる。

精進・・・不断の努力。限りある生命をひとときも無駄にすることなく、日々誠心誠意尽くす。

禅定・・・冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいう。

智慧・・・この世に生を受けている私たち。貪り(むさぼり)や怒り愚痴によって、智慧を曇らせないこと。

お寺では、故人の供養をすると同時に、六波羅密の教えを会得する大事な行事がなされる。盂蘭盆会(うらぼんえ)や施餓鬼会(せがきかい)と共に日本仏教の年中行事。

太陽が真東から上がって、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と、秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を彼岸と呼び、この間に仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられている。それぞれの初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」といい、 春分の日・秋分の日を「お中日」という。

お彼岸を迎えるには、お仏壇、仏具の掃除、お墓の掃除、供花やお供え、果物・菓子などの他、精進料理をお供えする。春は牡丹の花にちなんで牡丹餅。秋は萩の花にちなんでおはぎ。

お墓参りは、家族みんなで行くのが良いが、核家族化の現代ではなかなかそうもいかない。お墓は家族全員でお守りしていくべきものであるが、お墓そのものを要らないとする風潮も出てきている。

お中日である今日は、ハチが眠る自宅近くの普光寺で、ハチの塔婆をたてての彼岸供養がある。また、明日は御殿場の富士霊園に恒例の墓参りに行く。昭和47年に前妻が27歳で亡くなってからもう45年目。春と秋の彼岸供養はつづく。



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