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モモコと熱血和尚

2020年02月05日 15時57分48秒 | 慈しみと悲しみと

                                                                             熱血和尚

2月2日に放送され録画しておいたフジテレビのザ・ノンフィクション「モモコと熱血和尚~おじさん ありがとう」を再び見る。

熱血和尚とは、愛知県岡崎市山中の小さなお寺西居寺住職廣中邦充さん(享年69歳)。西居寺は平成の駆け込み寺とも言われ、住職が非行、虐待、深夜徘徊、引きこもり、薬物依存の少年少女を無償で預かり、看護師でもある妻の待子さんとともに、20年にわたり1000人以上の子を救った。

今回の内容は2019年6月に放送された「おじさん、ありがとう」のもう一つの物語で、モモコや寺で預かる子供達、長年支え続けた妻・待子さんら多くの人々の思いが交錯する11年間の映像記録。

 モモコは15歳の非行少女で、無断外泊、深夜徘徊を繰り返し、両親とも激しい喧嘩を繰り返すため、中学2年の時に母親の依頼で「おじさん」こと廣中邦充さんの寺に預けられた。

すっかり立ち直ったかに見えたモモコだが、寺に来てから4ケ月後突然姿を消すが、寺に戻っておじさんと寝食を共にする仲間に叱咤激励され立ち直る。いまそのモモコは26歳の立派な社会人として頑張っている。

しかし、子供達の精神的な支えであった廣中さんは、ステージ4の肺がんに侵され、その後、脳への転移が発覚し、病と闘いながら2019年4月に亡くなるまで子供達に手を差し伸べ続けた。

私は神奈川少年友の会という非行少年の更生支援団体で、微力ながら審判前の非行少年の社会奉仕活動をお手伝いしたり、親が出廷しない場合の付添人を務めたりしてきたが、廣中さんのような夫婦で体当たりして心血を注ぐような活動を知って驚愕する。しかし、たった一人のほんの少しの時間でも、非行少年の更生に力になりたいと思う。

 

 



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