日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

キタをぶらり、っていうか、フラフラ。

2007年01月31日 | 引っ越しな日々
(大阪の人しか、わからないかもしれません。あらかじめご了承の程)

出かけて済ませなければならないことを、
一気に済ませて、
服でも買おうかな、とキタ(梅田ってことですな)に出た。

梅田は、変わった。未だに慣れない。

     ★

独身の頃は、中心地に出ようと思えば、
大体がキタだった。

でも、
結婚すると、大阪市内ではあったけれど、
下(?)のほうに住んでたし、
地元のところで働いていたので、
ちょっとお買い物、と思ったら、
天王寺ぐらいまでしか、のぼらなかった。

お話が少しずれるけれど、
結婚したての頃も、
「天王寺ってこんな感じだったっけ?」と、
随分驚いたものだ。

天王寺と言えば、昔は動物園しかなかったもの。

あいりん地区と隣接しているし、
大阪の中でも、ディープなところとしか、
あまり記憶がなかったんだけれど。
(まぁまだまだ天王寺公園周辺は、なかなかディープですが)

ミナミ(難波のほうね)まで、
出なくてもいいと知ったときは、
ちょっと感動したりした。

ちょうど、天王寺が開発中で、
私が大阪市内に住んでいる間に、
開発が一段落したかなって感じだったんだけど
(実際は頓挫している地域もあるかもしれないが)。

天王寺の開発が一段落した頃、
明石を経由し、またキタへ。

気がつけば、浦島太郎のようにびっくり。

     ★

キタというのを、どこからどこまで指すのか、
本当のところは知らないが、
私の中では、
北新地から扇町あたりまでを指す。

更地だったところに、巨大な電化製品店ができていたり、
あると思っていたお店が、移転してたり、潰れていたり。
新しいお店が進出していたり。

7年経てば、私の顔立ちも変わっているだろうが、
街もこんなに変わるもんなんだろうか。

天王寺やミナミより、
キタは敷地面積は広い気がするのに、
どこよりも、
ぎゅうぎゅうとひしめき合っているような気がする。

それでいて、しょっちゅう降り立つわけでもないので、
たまに服を買おうとしても、
焦点が合わない。

凝縮しているのか、拡散しているのか、さっぱりわからない。

むやみやたらに歩いて疲れたので、
行きたい場所にちゃんとある本屋へ行こうか、
と思い立つ。

紀伊国屋書店へ。

     ★

キタの本屋さんも、
昔は紀伊国屋書店と旭屋書店しかなかったけれど、
今はジュンク堂をはじめ、いろいろとある。

いろんなところへ行って、
開拓したい気持ちもあるが、
歩きつかれたので、紀伊国屋。

が、
紀伊国屋なら、
行きたい本のコーナーへもちゃんと行ける、
と、思ってたのが、大間違い。

紀伊国屋、かなり模様替えされていた。

人が多く(ま、これは昔も今も変わらないけど)、
本の置き位置が変わり、
持っていた親近感が失せた。

まるで、学校ではそれなりに親しかったけど、
ウン十年ぶりにあって、話す話題がなくなった、
クラスメートのようなぎこちなさ。

これなら、ジュンク堂を探して、
新しい本屋を冒険するほうが、
気持ちよく深呼吸できたかも……。

と、思いつつ、目的の
「詩歌のコーナーはどこだ……」
と、歩き回って、
行き着くまでに、
考えもしなかった文庫本、
6冊も手に抱え込んで。

ぐるぐる回った末に、
途中で、何度も睡魔に襲われた。
挙句の果てには、
詩歌のコーナーでは、何一つ手に取ることもなく、
場所だけを確認して、終わる。

思いもしなかった6冊を買って終わる。
いや、終わるというよりは、沈没……。

模様替えされるだけで、
こんなに体力を消耗するもんなんだろうか。

も、もしかしたら、根本的に、
大きな本屋をぐるぐる回って楽しむという趣味を、
結婚後、全然しなくなったので、
体力がガタンと落ちているのかも……。

読書体力が著しくなくなったとは思っていたが、
本屋めぐり体力までが。
(しかも、昔は、本屋を何軒もハシゴしていたんだけど……)

活字中毒症であることは、全く変わらないけれど、
ネットの文章ばかり読んで、本を読んでいないことを反省し、
今年は、去年よりは本を読もうと思っているのだが、
早くも挫折の予感……。

(そう。明石のときは意外と読めませんでした。
やっぱ本は、電車などのどこかへ移動中のときとか、
どこかの喫茶店でないと読めませんね。
家では、ソノ気になれなかった××)

     ★

あまりにも眠いので、
コーヒーをチャージしようと喫茶店へ。

もう、めんどくさくなったので、テキトーなところに入ったら、
気がつくと、
競馬シンブンを読んでいる、おじさんに囲まれて、
買いたての夏目漱石を読んでいた(笑)

頭はクリアになってきたけれど、タバコくささに耐えられなくなって、
「今日はこのくらいにして、帰ろうかな」と、
地下鉄の駅のほうへ歩き始めた。

改札に入りかけて、
「今日は、服を買おうと思ってなかったっけ?」と思い出し、
ふと振り向けば、阪神百貨店。

かたちばかりでも、目的を達成しようと、
中に入ったけれど、
「あぁ、私の年齢では、どこの服屋で服を買えばいいの?」
と、街とは関係ない悩みを
またひとつ増すだけになってしまいました……。

きっとミナミも変わっているのでしょうねぇ。

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