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「落語論」

2012年07月11日 | 落語・寄席
「落語論」著者=堀井憲一郎

志らくは、米朝・談志を除くと、落語の本質に迫ろうとする著書を書く数少ない落語家である。特に『全身落語家読本』。本書は、志らくのこの著作の流れの先にある。

なるほど。

四三歳になった木樵りが、いきなり自分の木の切り方を否定されて違う木の切り方を教えられても、どうしようもないのと同じである。いままでの木の切り方で何の問題もなかったのだ。落語論の不毛さは、ここにある。

確かに・・・。

最初の音の出しようなどがとても心地よく、ああ、なんか落語の世界そのものへ連れて行ってくれそうだな、とわくわくする。ところが落語に入ってしばらくすると、凄く眠くなってくる。

確かに!

<人は、なぜ、それぞれ違うのか>
落語におけるこの答えは決まっている。
<だって、人ってそういうもんだろう>


その通り!

他にも、<ライブとしてのみ存在する>とか、<落語は歌である>とか、<好き嫌いからしか語れない>などなど、魅力的なフレーズが満載です。

素晴らしい良書です。


つまり、ロッド・スチュワートが好きな私と、柳家さん喬が好きな私というのは、イコールなのです。

ここが大事、だと思います。

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