書くこと。

長い間ずっとブログを書いてみたいと思っていましたが、普通のサラリーマンで家庭をもっているという状況で、なかなかブログを始める時間がとれませんでした。ただ今年のコロナ禍で仕事に余裕ができ、この4月にやっとブログを始めることができたわけです。

医師から「肺にがんがある」と言われたのは6月半ばのことです。軽い咳がでる程度で痛みなどの自覚症状がほとんどない中で、何か検査の間違いではないか、というのが最初の思いでした。気持ちの整理がつかないまま、その後「車中で過ごす」を含め3本ほどブログ記事をなんとか書いていたわけです。告知があった後は、病気のことを考えない日はありませんでしたし、夢の中でも病気のことはでてきます。ただその3本のブログの中で旅の思い出や日常のなんでもないことを書いている時だけは、病気のことを忘れることができたのですね。

でも抗がん剤の治療が始まると、吐き気や疲労、食欲低下などの副作用でとてもブログを書くための気力はありませんでした。会社を休職し、家で基本的な日常生活が送れるように工夫する日々でした。自分で買い物にでかけ、なるべく食欲がでるように料理を作るようにしました。家族の支えもとても大きかったですし、皆さんからの暖かい応援の言葉にも励まされました。抗がん剤と免疫治療を受け始めてからの最初の検査で、がんのサイズが小さいまま止まっているという結果がでて、気持ちに余裕もでてきたように思います。

この4月のタイミングで始めたというのも何かの縁と感じ、ブログを続けていきたいと思います。病気のことも書くかもしれませんが、なるべくそれ以外の日々感じたことをこれからも綴っていきたいと思いますね。