先日の相棒、揺るぎなく古沢さんで面白かった~。(相棒クラスタはたぶん脚本も演出もすぐに判ったと思うwww)
彼の人の脚本は良きにつけ悪しきにつけ、キャラクターにすごく愛情を持って描かれている点ではとっても同人誌っぽいと思うんだ。
台詞が漫画っぽくてイマイチ深みが足りない部分と、推理物としては安直すぎる部分がちょっと残念だけど、古沢脚本が来るとワクワクするのもまた事実なんです~。
そして今週はいよいよ最終回!
今回もKS水さんは恐ろしい鬱エンドを用意しているのかとっても心配。というかいつも最終回に戦々恐々としながら観なきゃダメとかどんなドラマやねんwww
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
さてDVDで3年前の映画、「デンデラ」観ました~。
公開時も楽しみにしてたんですが、いかんせん震災のすぐ後だったので恐くて映画館に行けなかったんです(;ω;)
「デンデラ」とは、姥捨て山から生き延びた女性達だけで作った集落の名称で、主役の斉藤カユ(浅丘ルリ子)が、家族に捨てられた後、デンデラに運ばれて来るところから始まります。
(この捨てられる行為、曰く極楽浄土へ行くための『お山詣り(姥捨て)』に対するオープニング第一声が、「めでてぇの…」ってのがすごい!!!)
その後カユはデンデラを作ったメイ(草笛光子)と合い、自分たちを捨てた村の男達への復讐を誓う。しかしそんな一同へ思わぬ敵(クマ)が立ちはだかることに。
この辺もこの設定が出て来た時点でわき上がるいくつかの疑問は全部解決してくれていて嬉しい。
「この集落、熊は大丈夫か!!?」とか、「冬山に熊は出ないだろう?」とか、「雪崩は?」とかね。
あと最近のメジャー映画の傾向と反してるかもだけど、あり得ない奇跡がいちいち用意されてなくて良い映画だなぁと。
自然との闘いの話でもあるから安直なストーリーが用意されてなくてホッとした。だってあっという間に人間がクマに勝ったらなんか違うじゃんか。たぶん人間がクマに勝てるのは銃を持ってるかどうかって一点だけだと思うから。
そして本当の雪山で撮影してるとこも、なじみ深い自然の恐ろしさが伝わる。
(昔はクマの映画って結構あったよね。「リメインズ」とかさ。クマものはスピード感とスリルがあってドキドキするんだー。)
もう一人の主役とも言えるメイが映画の佳境前に死ぬのも予定調和の起承転結から外れてていい。
男に対する憎しみの炎を一番滾らせていたメイすら、一瞬「女性らしさ」を発揮する部分があるんですがそれがとってもすーてーきーーーー!!!
反対勢力を駆逐はせずに『意気地なし』と称するとことか、映画のはしばしに男社会にはない気遣いがチラ見えするのもよいのよ~。
劇中ボケたシギさんが突然子守唄みたいの歌いながらクマを先導する場面があるんですが、一見「ねーよ!」って思えるようなシーンのようだけど、最近甥っ子のあだこ(子守り)をしてて「子守唄には言葉以上に意図が伝わる何かがあるなぁ」って感じてたので、妙にストンと納得できました。まさに女性っぽい場面だと思うし。
(クマは面食らっただけだとは思いますが)
語源が女神を祀ってた遺跡にかけてるのか、数え歌に由来するのかは原作読んでないから解らないけど、カユを除いてみんな死ぬ時に「デンデラ」ってつぶやいてから死ぬところとか、そここそが老女たちにとっての極楽浄土だったんだなーって思えるし、土着的な風習とか、動物の習性(熊は雌が子育てする)とかの背景部分もしっかりしてるので設定をすんなりと受け入れることができます。
実際、姥捨て山の近くには鬼女伝説のような、「捨てられた人が実は生きていた」証拠になるような民話もあるようですし。
そしてちょうどシートンの「灰色グマのワーブ」読んだばっかりだったから、クマのマーキングとかの生態がリアルだったwww
劇中の、カユを追ってこない怒り心頭のハズのクマに対する「なんでオラ達がこごさ居るんだか考えてるんだべ」っていう台詞も妙な説得力があった。
しかししいて設定に無理を挙げるなら、『70歳になったら捨てられる』ってとこかな?
当時の70歳はかなりのご高齢。貧困な村がそこまで待てるかな?せめて60歳くらいじゃないかな?と。
でも最後は動物VS人間じゃなくって、女VS女となる意外性もとても良かったし、生命の輝きみたいな部分にもスポットが当たってるのも唐突な感じはしたものの悪くなかった。
あー返す返すも映画館で観たかったな~。
ちょっとだけ気になったのは、(舞台っぽさを狙ったのかもだけど)台詞廻しとか発音とか訛りとか、もう少しナントカならないかなー?ってツッコミ入れたいとこがいくつか。
あとマサリ(倍賞美津子)の眼帯の色のカリスマっぽいうさんくささとかねw
そしてみんなの雪道の走り方。あれではとても雪国では通用しねぇwww
でもそれ以外は文句なしの秀作でした!!!
最近廚二なベストセラーの消化にあきあきしていたので、これの原作はぜひ読んでみたいと思いました~。
いい映画観ると嬉しい!
彼の人の脚本は良きにつけ悪しきにつけ、キャラクターにすごく愛情を持って描かれている点ではとっても同人誌っぽいと思うんだ。
台詞が漫画っぽくてイマイチ深みが足りない部分と、推理物としては安直すぎる部分がちょっと残念だけど、古沢脚本が来るとワクワクするのもまた事実なんです~。
そして今週はいよいよ最終回!
今回もKS水さんは恐ろしい鬱エンドを用意しているのかとっても心配。というかいつも最終回に戦々恐々としながら観なきゃダメとかどんなドラマやねんwww
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
さてDVDで3年前の映画、「デンデラ」観ました~。
公開時も楽しみにしてたんですが、いかんせん震災のすぐ後だったので恐くて映画館に行けなかったんです(;ω;)
「デンデラ」とは、姥捨て山から生き延びた女性達だけで作った集落の名称で、主役の斉藤カユ(浅丘ルリ子)が、家族に捨てられた後、デンデラに運ばれて来るところから始まります。
(この捨てられる行為、曰く極楽浄土へ行くための『お山詣り(姥捨て)』に対するオープニング第一声が、「めでてぇの…」ってのがすごい!!!)
その後カユはデンデラを作ったメイ(草笛光子)と合い、自分たちを捨てた村の男達への復讐を誓う。しかしそんな一同へ思わぬ敵(クマ)が立ちはだかることに。
この辺もこの設定が出て来た時点でわき上がるいくつかの疑問は全部解決してくれていて嬉しい。
「この集落、熊は大丈夫か!!?」とか、「冬山に熊は出ないだろう?」とか、「雪崩は?」とかね。
あと最近のメジャー映画の傾向と反してるかもだけど、あり得ない奇跡がいちいち用意されてなくて良い映画だなぁと。
自然との闘いの話でもあるから安直なストーリーが用意されてなくてホッとした。だってあっという間に人間がクマに勝ったらなんか違うじゃんか。たぶん人間がクマに勝てるのは銃を持ってるかどうかって一点だけだと思うから。
そして本当の雪山で撮影してるとこも、なじみ深い自然の恐ろしさが伝わる。
(昔はクマの映画って結構あったよね。「リメインズ」とかさ。クマものはスピード感とスリルがあってドキドキするんだー。)
もう一人の主役とも言えるメイが映画の佳境前に死ぬのも予定調和の起承転結から外れてていい。
男に対する憎しみの炎を一番滾らせていたメイすら、一瞬「女性らしさ」を発揮する部分があるんですがそれがとってもすーてーきーーーー!!!
反対勢力を駆逐はせずに『意気地なし』と称するとことか、映画のはしばしに男社会にはない気遣いがチラ見えするのもよいのよ~。
劇中ボケたシギさんが突然子守唄みたいの歌いながらクマを先導する場面があるんですが、一見「ねーよ!」って思えるようなシーンのようだけど、最近甥っ子のあだこ(子守り)をしてて「子守唄には言葉以上に意図が伝わる何かがあるなぁ」って感じてたので、妙にストンと納得できました。まさに女性っぽい場面だと思うし。
(クマは面食らっただけだとは思いますが)
語源が女神を祀ってた遺跡にかけてるのか、数え歌に由来するのかは原作読んでないから解らないけど、カユを除いてみんな死ぬ時に「デンデラ」ってつぶやいてから死ぬところとか、そここそが老女たちにとっての極楽浄土だったんだなーって思えるし、土着的な風習とか、動物の習性(熊は雌が子育てする)とかの背景部分もしっかりしてるので設定をすんなりと受け入れることができます。
実際、姥捨て山の近くには鬼女伝説のような、「捨てられた人が実は生きていた」証拠になるような民話もあるようですし。
そしてちょうどシートンの「灰色グマのワーブ」読んだばっかりだったから、クマのマーキングとかの生態がリアルだったwww
劇中の、カユを追ってこない怒り心頭のハズのクマに対する「なんでオラ達がこごさ居るんだか考えてるんだべ」っていう台詞も妙な説得力があった。
しかししいて設定に無理を挙げるなら、『70歳になったら捨てられる』ってとこかな?
当時の70歳はかなりのご高齢。貧困な村がそこまで待てるかな?せめて60歳くらいじゃないかな?と。
でも最後は動物VS人間じゃなくって、女VS女となる意外性もとても良かったし、生命の輝きみたいな部分にもスポットが当たってるのも唐突な感じはしたものの悪くなかった。
あー返す返すも映画館で観たかったな~。
ちょっとだけ気になったのは、(舞台っぽさを狙ったのかもだけど)台詞廻しとか発音とか訛りとか、もう少しナントカならないかなー?ってツッコミ入れたいとこがいくつか。
あとマサリ(倍賞美津子)の眼帯の色のカリスマっぽいうさんくささとかねw
そしてみんなの雪道の走り方。あれではとても雪国では通用しねぇwww
でもそれ以外は文句なしの秀作でした!!!
最近廚二なベストセラーの消化にあきあきしていたので、これの原作はぜひ読んでみたいと思いました~。
いい映画観ると嬉しい!
またよろしくです♪