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至誠惻怛(しせいそくだつ)=真心と慈愛の精神

倉敷藤花戦第2局

2008-11-23 | 日記
 第16期倉敷藤花戦第2局が23日倉敷市芸文館で開かれ、先勝していた里見香奈女流二段(16)は午後3時49分、133手で清水市代倉敷藤花に勝ち、2連勝でタイトルを奪取した。
   重さ15㎏の大山杯
 
 先手番の里見二段。初手は▲5六歩で、堂々と中飛車宣言。対して、清水藤花は△8四歩。4手目の△8五歩に、5手目は▲7七角。里見二段は、7手目に5八へ飛車を振った。
 駒組みがつづき、23手目▲2二角成、24手目△同玉で角交換。27手目の▲5五歩で駒がぶつかり戦闘開始。里見二段は、中飛車・角交換型の戦型を得意にしている(中継解説)。清水藤花は、5三と4三の銀2枚で中央を手厚く構えている。
 40手目の△8九角、42手目の△8八飛成をそのまま残し、41手目▲6八金、43手目▲6五桂。…「面白い勝負になってきた。里見さんの戦略は“肉を切らして骨を断つ”という非常に高度な戦略です」(田中寅彦九段)
 45手目、龍取りをにらんだ▲7七角で1時間の昼食休憩。午後は公開対局。
 46手目△7八角成。
 47手目▲8八角で龍を捕獲。
 48手目△6八馬。
 49手目▲8三飛。…「▲8二飛車の方がよかったのではないか」(控え室)
 ……
 55手目▲5七銀。…村田智穂女流初段は「香奈ちゃんが『らしい』指し方をしているぶんだけ指しやすいと思います」。「らしい」というのは、激しい将棋が好きなイメージということだそうです。先ほどから控室で推奨されていた▲5七銀が出て、控室は先手ペースという声。△5九馬▲同金△5五桂が予想されている。▲4八銀△7八飛▲9六角△7六飛成▲6四桂で難解か。控室では田中九段、有森七段が中心になって検討中。「この手は『田舎に帰れって手だね』」とか賑やか。まだ結論は出ていないが、振り飛車ペースという評判。(中継解説)
 56手目△5九馬。
 57手目▲同金。
 58手目△5五桂。…角道を遮断。
 59手目▲4八銀。
 60手目△7八飛。…「タイトルホルダーになるなら▲9六角だね」(田中九段)。清水藤花の残り時間は10分に。考慮中の里見二段は約25分。急所の局面で里見長考中。「いいところで考えているから強くなるんだね。こっちは変なところで考えちゃうんだねえ」(田中九段)。「先生も30年前はいいところで考えていたんじゃないですか」。面白いやりとりに控室で笑いがおきる。(中継解説)
 61手目▲9六角。…「打ったよ。やっぱり強い」(田中九段)
 62手目△7六飛成。…ここまで控え室の予想どおり。
 63手目▲6三角成。…「角成りぃ?」と怪訝そうな声。▲6三角成はぬるく、△1五歩のチャンスといわれている。「もう1局かなあ」と田中九段。(中継解説)
 64手目△1五歩。…「清水急所に手がついた。形勢混沌」(田中九段)
 65手目▲2六桂。…攻防の一手。「やっぱり強いねえ」と検討陣。(中継解説)
 ……
 72手目△6一金打。…清水ついに秒読み。(同)
 ……
 77手目▲6八馬。…「今日中に帰れそうだねえ」(田中九段)。形勢は里見乗りで加速しつつあると見られている。(中継解説)
 78手目△2四歩。…馬道を止める。
 79手目▲1三歩成。…解説会場では有吉道夫九段が「解説することがなくなりましたねえ」。(同)
 ……
 85手目▲1四歩。
 86手目△同香。…後手じり貧模様に「リーマンブラザースみたいになっちゃったよ」(田中九段)。基本的には検討は終了している。(中継解説)
 ……
 91手目▲4六香。…「取材陣が終局にそなえて準備を始めている」(同)
 ……
 93手目▲5八香。…「控室の検討人がいなくなった。終局も近いか」(同)

 渡辺明竜王のコメント渡辺明ブログより)
 2年前の矢内女王・女流名人とのレディース決勝戦を解説の仕事で見た時は「タイトルまではもう少し時間がかかるか」という印象だったのですが、そこから2年でグンと強くなりました。日頃の努力の成果が出たのだと思います。
 まだ高校生。ここで緩まなければもっともっと伸びるでしょうから、今後がとても楽しみになりました。タイトル保持者になると仕事や取材が増えたりして色々と大変かもしれませんが、細かいことは気にせずに(笑)、将棋に打ち込んでもらいたいですね。
 遠山雄亮四段のコメント遠山雄亮のファニースペースより)
 今日は出たり入ったり家の事やらでバタバタでしたが、その中でも横目で倉敷藤花戦を観戦。仕掛けの辺りから里見女流二段が少しずつですがリードしていたようで、難しいところも沢山ありそうですが最後は押し切り、初のタイトル獲得となりました。今日も見事な指しまわしでしたし、清水女流王将から2連勝したわけですから、名実共にタイトル保持者にふさわしいといえるでしょう。おめでとうございます。それにしても高校生でタイトル獲得ですか。すごい。ちゃんと調べたわけではありませんが、恐らく矢内女流二冠以来でしょう。今後がますます楽しみですね。
 里見新倉敷藤花は女流名人位も挑戦寸前で、最終戦の清水女流王将戦に勝てばスンナリ挑戦となります。もし挑戦となれば、矢内女流名人との対戦は更なる盛り上がりを見せる事でしょう。

 里見香奈・井道千尋・室田伊緒のブログキラリっ娘のそよ風日記」より 2008.11.25 Tuesday
18:53(里見日記) 倉敷藤花

 帰りました♪

 22日は思ったより朝早く起きて、ネットで順位戦の中継を見直したり、棋譜並べしたり、定跡見直したり…とあがいてました(笑) それから、気分転換も含めて、妹の学校の行事を見に行きました。久しぶりの小学校は懐かしくて、短時間でしたが、楽しめました。
 午後に倉敷に移動。到着すると、対局場の芸文館へ行き、初めて検分っていうのを体験しました。また、自分専用の控え室もあり、すべての事が初めてでびっくりでした。
 夕方から前夜祭スタート。やっぱり挨拶するのが、今回遠征した中で一番緊張しました。徐々に慣れていくって周りの人からは言われますが…心配です。
 前夜祭が終わるとご飯を食べて、いつも通りぐっすり寝ました

 23日はいつもより少し早く起きて芸文館へ。思ったより緊張もせず対局開始。
 午前はおやつにフルーツと紅茶が出ました。紅茶がすごくおいしくて、心を落ち着ちつかせてくれました。昼食休憩ではいつものようにあまり食べることができず…、シーンとした部屋にひとりでいると、だんだん緊張してきました。これはタイトル戦ならではの事かなぁと思いました。ですが、公開対局が始まるとだんだんと落ち着いて普段通りに盤面に集中することができました。
 今回の将棋は序中盤うまく指すことができ、優勢になりましたが、清水さんの粘りで途中分からなくなってきました。最後の最後に普段はすぐ見える筋がなかなか見えなくなったりしましたが、なんとか寄せきることができました。終わったときは本当にホッとしました。
 そして、表彰式。伊藤市長から優勝カップを渡された時、やっと勝ったという実感が少し湧いてきました。15キロの優勝カップは手伝って持ってもらいましたが、重かったです。でも、すごく嬉しかったです。
 表彰式と取材が終わり、やっと一息ついていると、島根から応援に来てくださった人たちが会いに来てくれて、すごく安心しました(@^^)/ みんな喜んでくれました。
 それから、大山記念館に行って写真撮りました。大山先生と2ショット。
 やっと身内だけで夕食♪ 大好きなうな重~(*^^)v
 
 

 24日は岡山でアマ強豪の方々と将棋指しました。いろいろな事を吸収できたし、すごく為になりました。この2、3日は、ほんとに最高の日でした(^^♪
 最後になりましたが、応援やコメントして下さった方々、本当にありがとうございます。千尋ちゃん、伊緒ちゃんもありがとう! みなさんから元気をもらってるお陰でタイトル取ることができました。
 これからもたくさん勉強して頑張ります(^_^)v
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