公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

ありがとう、と言われて

2013-05-31 | 雑記
教室の隣の整骨院から出てきた男性にすれ違ったら、「ありがとうございます」と言われました。あれ?生徒の親?でも見たことのない方だけど?

怪訝に思ってお顔を見ていると
「そのネックレス、うちの会社で作っているので・・・・・・」とのこと。
私がしている肩こり防止ネックレスに目が留まった、ということだったのです。

そういえば、むか~し昔、私がネクタイ売り場にいたころ、
営業マンが売り場へ顔を出すこともよくあったのですが、
お客さんが自社のネクタイをしていると、まず「いつもありがとうございます」とお礼を言っていたものでした。中には「ここで買ったわけじゃないけど」という人もいましたが、やはり「当社の製品をご愛用いただいてありがとうございます」って。
当時、デパートへのネクタイの納品は、何百本も入った箱を各社の営業マンが持ち込んできて、デパートの担当者がその中から選んで納品させていました。
何社も入っていることですし、仕入れ担当者が出かけるよりは効率も良かったのでしょう。でも、ネクタイ一本は大した重さはなくても百本も入った箱は結構な重さです。
幾分小柄でクルクル動くその営業マンは
「今に偉くなって、商談は空手でこれるようになってやる」と意気盛んだったものです。

先日、元社員という方からのおたよりは
≫縁あって9年も公文教室を開いていただき、私の当時の給与の源泉となる多大なロイヤリティをその期間収めていただき感謝しています。≪
という文から始まっていました。

くもんで現役だったころ
「地域の子どもたちのためにご尽力いただきありがとうございます」という挨拶は
よくありましたけれど
局員から「我々の給料のために・・・・・・」とお礼を言われたことはありません。
むしろ、教室の発展のために手を貸してやっているという態度がありありでした。
例外は、ただ一人、私の教室移転の頃お世話になった○○氏だけ。
彼だけは、まだ教室開設一年ほどの私に対してさえ
「お得意様対応」のできる営業マンでしたけれどね。

「地域の子ども達の・・・・・・」なんて言うのを聞くたびに
歯の浮くような、あるいは虫酸の走る想いをしたものです。
9年で、納めたロイヤルティは4000万、
会場費補助やらインストラクター時の支援等があったとしてもまあ1000万もの
サポートは受けていませんから、3000万は研究会の丸儲けです。
一方私の稼ぎは9年で1000万そこそこ。
で、独立した時には
「くもんの生徒を引き抜いた」とか言われて、これまでの貢献に対する謝辞はなし。
私サイドで言えば
「教材は公文教材使っていたけれど、
私が借りた教室で、私がスタッフ給料支払って、私が入会させた生徒たちで
うちの教室の生徒は私の生徒です」だったので
教材(看板)を換えるということに何の問題もありませんでしたけれど。
それでも、同じように独立した誰彼に比べて
保護者に怪文書等回されたりしなかった分、マシだったかもしれませんが。
「そのような行為はクチコミで近隣に広がるので、お近くのお教室に迷惑になる」と
しっかり釘を刺しておいた効果かもしれませんけれど (^.^)

見も知らぬ人からの「ありがとうございます」の一言に
改めて研究会の、指導者に対する視線のありように思いを馳せています。
いただく様々なおたよりからは、改善の兆しゼロのように思われますが
私がいたころに比べて、現在はいくらか改善されているのでしょうか。

ンで、自戒としてはもちろん
現在の保護者の方々へ、上から目線にならないよう
「ありがとうございます」の気持ちを常に新たにしていかねば。










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