公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

誰に?何に?

2007-05-02 | 読者からのコメント・おたより
『もうやだこんな仕事!インストラクター2年目です。
一生懸命やっているのに。精神的に追い詰められています。
儲けがないことはある程度納得していましたが、フランチャイズなのにこう口を出されてはたまったもんじゃありません!
新人がそううまくできるわけないでしょ!
私は教室日以外も教室日の午前中もず~っと研修やら講座やらに参加し続け、
もうへとへとになりながら運営してきたんですよ。まだダメですか?
形が出来上がるまでにこんなに時間と労力がかかるシステムって問題ありませんか?
なによりこんな未完成な教室に通わされる子供がかわいそう。』

おいくつぐらいの方なのかしら、引継ぎ教室なのかな、生徒はどのくらいいるのかな、などと考えながら、
≪すばらしい教材≫なら、先生の技量なんて関係ないじゃんねぇ・・・・・
教材がすばらしくて、事務局のサポートが万全だから高額のロイヤルティなんじゃなかったっけ・・・・・ところがどっこい、そうはいかないので
研究会が広告している基準教室のありように合致させるべく
新人教育に熱心なのでしょうね。ご愁傷様です。

私の開設時には担当者は、私から見ればほんの若造・ガキっていう感じで
開設場所を探すことは勿論、何の役にもたちませんでしたから
口なんて挟ませたことはありません。
自分でやっていく上でどうしたらいいか判断に困る場合には、
むしろ、他の先輩指導者の経験を聞いたりしたものです。
局員の話は、事例であって、当人が教室経営をして身につけたものではないので
こちらもナットクしにくいのです。
おかげさまで、開設して三年目ぐらいで、くもん歴二十年以上の先生のお教室へ教室見学に行った際、その先生から「もう十年選手かと思った」とあきれられたことがあります。
気のいい方で、とにかく教材についてはよくご存知でした。

でも、形が出来上がるなんてこと、ありえないですよ。
教室の在り様が完成するなんてことも、ないです。
なにしろ、相手が生き物ですから。
今日は静かで、みな学習に集中し、『フム、なかなか・・・・』とニンマリしていると
次の学習日には一人のちよっとした発言からワイワイにぎやかになってしまったり
学校行事にも影響されますし、毎日の教室は指導者にとっては常に戦場です。
教室にはベストの状態で臨まなければならないと思ってきていますので
私は教室の日には、日常の家事以外のことはしません。
ホームページの手入れや教室だよりを書いたりするような、生徒の顔や保護者を思い浮かべながらのパソコン仕事は毎日午前中にやっていますけれど
人に対応するわけではないし、自分のペースでやることなので苦にはなりませんが
午前中研修、午後教室なんて、論外です。

くもん時代から、午前中に何かあるときは、私は教室を休めるように
スタッフを育ててあります、もっとも、インストラクター二年目では
そうはいかないでしょうね。

何に、追い詰められているのかな・・・・・
一番ありそうなのは、生徒が増えないってこと?
それとも、引継ぎしたものの、次々と生徒が辞めていくってこと?

何年か前に、私と同じ年頃の方が、生徒がゼロになって閉鎖した教室の代わりに
お近くで新開設したことがあって、三年頑張ったものの、アパートでの貸し教室で
教科数にして30教科にもならず、あきらめた・・・・という例があります。
使ったお金は100万近く、高い授業料でしたと、
ご挨拶に見えたとき苦笑いをしておいてでしたが。
ちなみに、その30教科を引継ぎさせて、地の利の良いところへ
研究会では新たな教室を別の人に開設させいますけれどね。
現在の生徒数についてはどうなっているのかは存じませんが。

ああ、それから。
フランチャイズなのに・・・・・と言い切るには、事務局から補助金を一切受けない
独り立ちした教室になってからのこと。
口を出さずに金を出せっていうのは無理ですよ。
インストラクターということは、研究会としてもそれなりの投資をしているわけですから、投資したお金が回収できるようになるまでは、うるさいのは当然です。
いまの貴女の状態では投資金の回収が難しそうだと思われているってことでしょうね。

インストラクター期間が終わり・・・・研究会が投資した、たぶん150万円ぐらいの、
貸し会場だったりして高額の一年目家賃援助があったりするともっとかな?・・・・
生徒が順調に増えて一年に何百万円かのロイヤルティを支払うようになれば・・・・
そうして研究会の投資分に色をつけてお返ししてしまえば、ええ、あとは、ほっといてくれますとも。
それどころか、こっちで手助けしてほしいことがあっても、知らん顔ってのが
毎度のことです。
高額のロイヤルティを払っているのに、事務局はなんにもしてくれないって
おかんむりの指導者はた~くさん、た~くさんいます。

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