羊蹄山麓戦線異状なし

羊蹄山麓戦線司令部より、日々の報告・・・
が、あえなく撤退。
三河の国からこんにちわ

2005 夏 旅立ち

2005-08-31 | Weblog
さて、本日も過去の記録である。『ネタ切れなんだろ?ホントのこと言えよ』などとぬかすヤツは………

2005年6月28日
6月頭から始まった『国営通信施設攻防戦』(NTT交換局の草刈り作業とも言う)において、戦闘指揮官としての任務を無事全うすることができた。そしてつかの間の休息である。
そんな時オレサマは、ふと『旅』に出たくなるのである。司令官室にはいつでも出動OKなように、幕営装備が詰まったザックが置いてある。そいつと『不整地用人力走行車両 
鎖威苦論號』(MTBとも言う)を豪天號に積み込み、留守をなお軍曹に任せ、1630時、いざ出発である。
『食料はたくさん置いといたからな』『にゃ~』

東へ東へ、ただひたすら東へ………

R275、『¥100キノコ汁』を横目に、さらに美笛峠を越える。
美笛峠を一気にかけ下ると、まもなく左手に恵庭岳がその姿を現す。支笏湖畔である。淡水湖としては北海道二番目の広さを誇るだけあって、さすがに大きい。
湖畔を走りきると丁字路にぶつかる。苫小牧方面はここを右折。
茫漠たる千歳平野の真一直線の道を、ひたすら走る。走る。
苫小牧市街にて、燃料補給。やはり苫小牧はガソリンが安い。
R36からR235へ。未だ建設中の日高道(無料)に乗る。
ひたすら海沿いを走る、走る。

何ゆえ海沿いか。
噴火湾に沈む夕日』を撮りたかったからである。出発時刻を夕方にしたのは、それが狙いだったのである。
『水平線に沈む夕日。その残照を受け、すっとのびる孤高なる漢の影』
まさにオレサマのためにあるシチュエーションでわないか!

期待を胸に、ひたすら海沿いを走る。が………何かがおかしい。時刻はすでに1900を回っている。もう日もだいぶ傾き、寸刻の後に地平線に没する頃なのである。なのに、なのに、

真後ろに太陽がある!
嗚呼、そうなのである。冷静に考えれば、この時期は一番日が長いのである。長いと言うことは、日は西からだいぶ北寄りに沈むのである。そう、まさにオレサマの後方北西に向かって………
しかし、である。元来『
鉄分の濃い』オレサマは、道沿いにあった小さな無人駅を見逃しはしなかったのである。
『豪天號』急制動! 撮影機材を引っ掴み、日高本線『浜田浦』駅に飛び込む。時刻表を確認したところ、数時間は汽車が来ないようである。
撮影機(アサヒペンタックスSP)を構え、日没を待つ。
太陽が1日の仕事を終え帰路につかんとするその瞬間、我が撮影機はあたりに響き渡るような派手なシャッター音を響かせ、暮れ行く夕日をフィルムに焼きつけたのであった。

『鉄路に沈む夕日』


(注:上の画像は、可搬型高速暗号通信機(ケータイとも言う)で撮ったものである)

当初の目的とは違ったが、とりあえず一仕事終えてご満悦なオレサマは、本日の宿営地『鵡川町』へ向かう。
鵡川の町をざっと偵察。お?温泉があるではないか。で、今夜の野宿場所は、鵡川(川の名前)沿いの『たんぽぽ公園』駐車場に決定である。『豪天號』を停め、お風呂道具を取り出し、いざ!『鎖威苦論號』発進、である。
とりあえず目指すは温泉である。『道の駅 むかわ四季の館』内にある、鵡川温泉『四季の湯』である。まぁどうせ塩素臭い循環『偽』温泉であろうと思ったのだが………塩素臭くない。どうも『本物』の温泉のようである。これは思いもかけずいい拾い物をしたようである。
今日の汗をさっぱりと流したあとは、当然
居酒屋である。もうそのために『鎖威苦論號』を出動させたのである。そして居酒屋探索をすると、武川駅から線路沿いに2ブロックほど離れたところになぜか飲み屋通りがあったのである。
その中の一軒に入る。目指すは当然『鵡川のししゃも』である。なぜか鵡川近海でしか穫れないこの『ししゃも』こそ、
本物のししゃもである(スーパーでよく目にする『ししゃも』は、輸入物の『キャペリン』と言う魚である。)
しかし、オレサマはこの店で大いに落胆するのであった。そう『ししゃも』が
ないのである。カウンターの冷蔵ケースを見ても、壁に掛かった『お品書き』を見ても、ししゃものしの字もないのである。
生ビール二杯とホッケを胃袋におさめ、悲嘆に暮れつつに店を出る。なぜに鵡川の居酒屋にししゃもがないのか?この店だけなのだろうか?
もうほかの店に入る気力を無くし、国道沿いのコンビニ(驚くことに、町中にコンビニがない)でワンカップを二本とつまみを買い、一路豪天號へ。涙でほほを濡らしながら、ほたほたと漕いで行く。
鎖威苦論號を収納し、ワンカップでやけ酒である。何ゆえ海の町で、コンビニモンのつまみでワンカップを飲まねばならんのか?
この日の酒は、苦かった………



2005年8月31日
報告番号 0081

開拓

2005-08-30 | Weblog
 
本日の我が戦線は曇り。ここのところハッキリしない天気が続いている。ハッキリしないとは言え、雨はぽつぽつ程度である。つまり『晴れてんのか晴れてねえのかハッキリしろぃ!』と言うことである。

さて、二か月間の報告書未提出にも関わらず、報告事項(ネタとも言う)となる画像だけは、なんとか記録してきたのである。それをモトに過去二か月間の報告をしていきたいと思う。『ホントは
ネタ切れなんだろ、藻前』などと言うヤツは、もちろん銃殺である。

 2005年6月22日
我が司令部の国営農場(庭の畑とも言う)を開墾したのは、去年のこと。過去の報告書にも書いた通り、去年はまさしく『屯田兵』の如く鍬一丁で雑草ジャングルに戦いを挑んだのである。そしてあえなく敗走。10坪ほど開墾したところで力つき、『堪へ難きを耐へ、忍び難きを忍び』(『こんな地味なことやってられっか
ヴォケ!』とも言う)、この小さな畑に作物を植えたのである。

 しかし!今年のオレサマは違うのである。我が司令部に新兵器が到着したのである。その名も地下戦略用地殻推進戦闘車両

『自江津斗模具羅 壱號』

である(『HONDA NA-20 こまめちゃん』とも言う。)

 


 見よ!この勇姿!まさに人類の英知!並みいる雑草なぞ、片っ端から殲滅である。鍬一丁で延べ半日かかって10坪がやっとだったところを、ものの2時間で40坪一丁上がり!である。すばらしい!ぢつにすばらしい!
 とは言えこの『自江津斗模具羅 壱號』。車輪がついていないので、扱うのに少しコツがいる。そのコツをつかむまではやたらと腕力だけで振り回してしまい、『機械を使って楽しよう』と言う割には疲れてしまったのである。まぁ『鍬一丁』よりかは、遥かに楽ではあるが。

 開墾が終了したら、植え込み場所に畝をきる。そして牛糞・鶏糞たい肥に少量の化成肥料を鍬で混ぜ込み、透明マルチ(ビニールシートのこと)を敷いて、準備終了である。


 



 さてさて、その後この国営農場がどうなったのか。後日報告するものである。


2005年8月30日
報告番号 0080

天気晴朗

2005-08-24 | Weblog
 本日の我が戦線は天気晴朗、風涼やか。
 北の夏はいよいよ終わりを告げ、これから気温は下がる一方であろう。まことに短い夏であった。この報告書を書いている22時現在、
寒くて司令部の窓は全て閉めている。内地の人たちからは

ふざけんなっ! ブッコロッ! 氏ね

 等と言う罵声を浴びせられそうである。蒸し暑さの中でのたうち回るが………
 『残暑厳しい中、がんばって下さい』………

 さてそんな気分の大変良い天気の日、『電脳弐號』の前でひたすらエロ画像を探しまく………国民たちの、昨今の政治談義を広い集めるのもどうかと。そこで任務のないオレサマは、颯爽と『豪天號』に飛び乗り、あてどのない旅に出た(近所をドライブとも言う。)
 ちなみにこの『豪天號』、走行距離20万kmを有に超えている。二回目のタイミングベルト交換をしなければならないのであるが、タイミング・オルタネータ・パワステポンプベルトを全て換えて金6萬円也なのである。そんな予算は我が司令部のどこを突いても
出てこないのである。
 もういつブッちぎれても
OKなのである(いや、了承したわけではないが。)そしてキレた瞬間、ピストンが吸排気バルブをへし折り、めでたくシリンダヘッド交換、金10萬円オーバー確定である。

To be or not to be , that is the question.








 本日の羊蹄山である。撮影場所は倶知安町岩尾別。道道蘭越ニセコ倶知安線(ローカルには『343』で知られている道路)から花園へ向かうルートへ曲がって行った途中から見たものである。
 スキー場から見た羊蹄山とほぼ同じ形ではあるが、オレサマ的にはこの形は美しくない。画像を見てもらえればわかるが、右に『肩』があるのである。これが『蝦夷富士』の形を悪くしている。やはり『富士』らしい形を眺めるのであれば、この『肩』の真裏にあたる
留寿都村から喜茂別町にかけてであろう。
 夏であれば、中山峠(道の駅『望羊中山』か『峠の茶屋』)からの眺めがおすすめである。隣の尻別岳と並んだ姿が鑑賞できる。特に夕焼け空をバックにした両山の姿は美しい。
 そして冬であれば、何と言っても『ルスツリゾート イゾラ山頂』からの眺めである。尻別岳を子分のように従えて、雪原に立つ『蝦夷富士』。一見の価値はある。冬であれば『イゾラ(貫気別山)』山頂に行くのは、雑作もない。ゴンドラに乗ってスイスイである。(夏に登ったこともあるが、基本的に立ち入り禁止である。)
 北の大地を代表する山の一つ『羊蹄山』。旅の途中、その勇姿にしばし浸ってみるのも良いではないか………



2005年8月23日
報告番号 0079

営業再開!!

2005-08-22 | Weblog
で、ある!


 ほぼふた月にわたり、戦線司令部報告を怠ってきたわけである。とにかく幕僚本部に対し、『言い訳』せねばなるまい。

 『今まで本部に対する報告書は、全て「可搬型超高速暗号衛星通信機」(ケータイとも言う)によって行ってきた。しかしこの通信機による報告書作成は、右手拇指に大変過重な負荷をかけるものである。しかも通信機に搭載されている「暗号変換装置」(日本語変換エンジンとも言う)がことの他
スチャラ………精度の低いものであり、これも右手拇指への負荷を増大させる一因ともなっていた。
 かような状況のもと、ほぼ一年にわたり報告書を作成、提出していたわけであるが、報告書作成の意欲の低下甚だしく、2005年6月28日の報告をもって、一時休止のやむなきに至ったものである。』


 だが!
 去る8月6日。北海道共和国首都攻防戦において、敵前線突破に成功、敵軍前線司令部に設置されていた中枢演算装置の奪取に成功したのである(札幌のパソコンショップでパソコンをお買い上げ、とも言う。)
 早々にこの戦利品を我が司令部に設置、あわせて通信工兵による高速通信網の構築(ADSLの開通とも言う)に成功。ちなみに下の写真が、我が司令部中央電算室に設置された戦利中枢演算装置
「電脳弐號」である(南○1号とは何も関係はない………と思う。)怒濤の如く環境構築したため、急場しのぎの感は否めない、のである。今後徐々に設置環境を改善していく………つもりで、ある。




 とりあえずこの戦利品により、再び報告書の作成意欲も湧いてきた。そして声高らかに宣言する!




 「羊蹄山麓戦線司令部」営業再開である!



『電脳弐號』仕様概要

 PowerMac G3 400MHz (Blue & White M6665J/A)
 記憶容量  : 896MBite
 主記憶装置 : 硬質多層円盤型 10GBite
 副記憶装置 : 硬質多層円盤型 12GBite
 その他   : 小型円盤型記録媒体読取り装置、札型記録媒体読取り装置(USB2.0接続)

なお、奪取に要した費用は、¥18,690 (内訳:本体 ¥13,650、Mac OS X 10.2 ¥5,040)である。



2005年8月22日
報告番号 0078