津久井グローリークラブ ~ Tsukui Glory Club ~

津久井高等学校ボート部OB会 ”がんばれ 日本!”

アジアジュニア選手権(中国・南昌)リポート7

2012-09-16 23:30:14 | ボート
【アジアジュニア選手権(中国・南昌)】リポート7

男子ダブルスカル竹内・嶋田が”銀メダル獲得!
女子シングルスカル 中尾 6位入賞と健闘!
応援ありがとうございました。


*** 全日本ジュニアコーチ 菅原 裕 (津久井高校) リポート ***

日中関係の不安定な中での2012年アジアジュニア選手権大会でした。
帰国するまで日本選手団として規律ある行動を取ります。
本日のレースを持ちまして大会が終了致しました。
最終レースJM2xで竹内と嶋田が思いっきりやってくれました。
中国を抑え第2位でゴール。シルバーメダル獲得です。
韓国に先んじられましたが終始攻めきったJAPANらしい立派なレースを
見せてくれました。
泣きました。
成田に到着するまで緊張して行動致します。
たくさんの応援とご支援、ありがとうございました。



男子ダブルスカル”銀メダル” 竹内・嶋田




女子シングルスカル健闘の中尾 


全日本ジュニア選手団  ~たくさんのメダルありがとう! お疲れ様でした。 ~

2012/09/16
2012 アジアジュニア選手権大会リポート 7

 9月16日(日)南昌7日目。大会最終日は快晴でした。風は相変わらず少し残っています。
 午前6:00起床。6:30朝食、7:30のバスでコースへ移動しました。今日もコースは波が立っていました。良いコンディションとは言えない中JAPANのクルーは頑張りました。
本日の結果は以下の通りです。

JW1x A-Final No21 9:30
1 CHN 9:00.7
2 IRI 9:05.1
3 KOR 9:17.3
4 TPE 9:21.6
5 IND 9:45.3
6 JPN 9:50.8(中尾真琳)
7 INA 10:05.3
 大会最終日まで風は止まなかった。厳しい結果のレースとなった。強い風に向かって7艇がスタート。体格的に劣る日本・中尾は5番手でのスタートとなった。イラン、中国、韓国、タイペイの4艇がトップ争いをするなか、中国が徐々にリードの幅を広げた。続いてイラン、韓国、タイペイが追漕。その後を日本の中尾が第5位で追った。1000m過ぎで後続のインドに追い着かれ第6位に後退。その後インドを追いかけるも、最後まで届かず第6位でのゴールとなった。

JM2x A-Final No27 12:00
1 KOR 7:33.2
2 JPN 7:35.6
3 CHN 7:42.5
4 IRI 7:46.3
5 HKG 7:46.9
6 THA 7:55.8
今大会の最終レースでJAPAN CREWが感動的なシーンを展開した。このレースも風と波に悩まされた。
日本は出漕6艇中Preliminary Raceのタイムが5番目である。体格面でも最も低身長、軽量である。
ブザーで一斉スタート。まず香港が飛び出した。次いで中国、イラン。日本は4番手で良い位置につけた。韓国は5番手から徐々にスピードを上げてきた。1000mではトップが香港。2位3位争いをイランと中国が一進一退。日本は4位で通過。
ここから順位が大きく動いた。香港とイランが失速。中国の動きも鈍い。日本が次々と追い抜き、中国を捉えてトップに出ようとしたのが1500m地点。今まで遅れていた韓国が第4クォーターに入りギアチェンジ。猛烈なスパートで中国と日本を追い抜きトップへ躍り出た。その後、日本が追いかけるも半艇身差が縮まらずそのままゴールへ雪崩れ込んだ。攻め続け、アタックし続けた日本が第2位でゴール。感激のレース展開だった。
表彰式で胸に輝くシルバーメダルと青空にはためく美しい日の丸、そしてJAPAN CREW
2人の最高の笑顔が輝いた。


2012年アジアジュニア選手権大会を振り返って
 本日のレースをもって2012年アジアジュニア選手権大会が終了致しました。たくさんの応援をありがとうございました。まずは今大会の日本選手団の結果を整理致します。
JM1x(山口健太)     第2位/7か国
JM2x(竹内友哉・嶋田潤) 第2位/12か国
JW1x(中尾真琳)     第6位/7か国
JW2x(佐藤紫生乃・川合瞳)第3位/6ヶ国
以上です。
 残念ながらメインポールに日の丸を揚げる事は出来ませんでしたが、6名の選手たちは持てる力の全てを出し切って頑張りました。9月7日(金)千葉県小見川に集合しての直前合宿後9月10日(月)に南昌入りしました。慣れない環境、食事、飲料水等に苦労しながらも体調を崩す選手は一人もおらず、とても良い状態で大会を迎える事が出来ました。
JAPANの競技結果は上記の通り、厳しいものとなりました。この大会を振り返り印象に残るのは、やはり中国の強さです。ここ南昌のボートコースは昨年2011年世界ジュニアを開催したイギリス・イートンのコースとロケーションが全く同じです。メインコース、サブコースとも2000mを2本並列して作ってあります。すぐ近くに艇庫、トレーニングセンター、選手の為の合宿所が備えられており素晴らしい環境です。ここでの充実したトレーニングがこの強さの根拠なのだと感じました。
 そしてもう一つ。韓国のスカル種目の強さです。JM4x、JM2xは、その強い中国クルーを圧倒的に上回るスピードで漕ぎ切りました。これは2013年韓国世界選手権開催に向けての強化策が功を奏しているのかと考えられます。
 しかし、この両国の強さは世界ジュニアで欧米のクルーに感ずる「どうにもならない高い壁」というものではありません。確かに中国は強い。韓国も強い。しかし我々も今までの積み重ねに更なる研究と努力をプラスしていく事で、十分に戦える、そして手の届く位置に彼らがいる事を実感しました。
 今回のアジアジュニア選手権大会に関しましては、最近の日中における国内外の情勢が非常に不安定な中での参加となりました。参加選手6名のご家族の皆様、各高校の関係者の皆様には大変なご心配をお掛けしております。
 ここ南昌では大会開催中目立った反日行動も無く、我々日本チームは落ち着いて大会最終日を迎える事が出来ました。9月17日帰国するまで気を緩めずに、日本チームとして規律ある行動を取りたいと思います。
 さて、2012年6月に選考された10名の選手たちとブルガリア世界ジュニア、6名の選手たちとアジアジュニアに参戦致しました。各高校のボート部に於かれましては大切な選手をお預かり致しました。誠にありがとうございました。
 選手たちはこの経験を糧として、将来、次の国際大会で必ずや大活躍してくれる事を期待して2012年U19日本代表の活動を終了させて頂きます。たくさんの応援とご支援、誠にありがとうございました。

2012年9月16日 中国・南昌

2012年アジアジュニア選手権大会日本選手団
団 長 相良彰敏
コーチ 村田清晃
コーチ 菅原 裕



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (田中壽法)
2012-09-17 09:47:07
山口くんを始めとする、
日本選手団の皆様、厳しい日中情勢の中を
良く検討しました。
お疲れ様でした。

気を付けて帰国して下さい!


返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。