落穂拾い

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【Gentoo】mpdやmpcのインストール

2009年09月30日 00時20分34秒 | Linux
mpd (Music Player Daemon)は、ローカルマシン上の音楽やネットワーク上の音楽を再生するためのデーモンだ。MPC (Music Player Client)とあわせて利用することで、普通のオーディオプレーヤーのように使うことができる。特徴としては、ネットワーク対応なことと、多種多用な Client を切り替えつつ、平行に利用することができるflexibilityだ。

Gentoo で mpd をインストールするには、普通に emerge すればよい。
mpd自体はこれで十分なバージョンがインストールされるが、mpc の最新版を使いたいというような欲求がある場合には、overlay を使うとよい。その名もずばり、mpd という overlay がある。
layman -a mpd
emerge -av mpd


適当に /etc/portage/package.keyword を編集したのち、gmpc、sonata、ario、ncmpcpp、mpc などから好きなmpcをインストールする。

Gnome上で GUI なプレーヤーを使いたいなら、一番手は gmpc (Gnome Music Player Client)だ。Gnome的な瀟洒な外見で、適度に使いやすい上、プラグインで機能拡張ができる。プラグインとしては mdcover と albumview がおすすめだ。

端末上で使うなら ncurses を使った mpc で、C++ で実装された ncmpcpp がおすすめ。機能の豊富さは群を抜いており、見て来れもなかなかのものだ。私はプレイリスト等は ncmpcpp で編集し、再生している。再生状況を見るのに平行して gmpc も起動しておくというのが最近のスタイルだ。

Sonata、ario は gtk+ を用いた mpc で、gmpc とは少し違う使い勝手を提供してくれる。このあたりは好みの問題なので、どれがいいとはなかなか言い切れないものがある。

last.fm を使っている人ならば、mpdscribble のインストールも忘れずにしておいた方がよい。mpc によっては mpdscribble がなくても mpc が last.fm に scribble してくれるものもあるが、mpdscribble を入れておけば mpc を起動していなくても scribble が可能だ。

mpd、mpdscribble はともに daemon として起動する。両者とも /etc/init.d の中に起動スクリプトが用意されているが、システムワイドで動かすものではないような気がするので、私は個人ユーザーとして起動している。この場合、設定ファイルは ~/.mpdconf や ~/.mpdscribble/mpdscribble.conf である。これらの雛形は /usr/share/doc/mpd や /usr/share/doc/mpdscribble の中にあるので、コピーしてきて自分用にカスタマイズすればよい。

注意点は、mpd の音楽データは全て一つのフォルダ(サブフォルダがあってもよい)に入っている必要があることだ。もしも分散して音源ファイルをもっている場合にはシンボリックリンクなどで一つのディレクトリツリーとして閲覧できる形にしておく必要がある。そのディレクトリ位置は ~/.mpdconf 内で指定する。また、mpd の動作状況を記録するためのディレクトリも一つ用意しておくとよいかもしれない。私の場合は ~/.mpd を作り、その中に pid や log ファイルを作成するように ~/.mpdconf を設定している。

mpdscribble の設定は特に難しいことはないが、last.fm に対するパスワードを書くのが気にはなるだろう。パスワードは平文でもよいが md5 値でもよい。
echo -n "password" | md5sum 

のようにして自分のパスワードの md5 値を計算したのち、それを ~/.mpdscribble/mpdscribble.conf に書いておけば精神衛生上落ち着くものがあるのではないだろうか。

とまぁ、簡単な設定はこんなところ。


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