GLAY Story

GLAY関連の書籍を一つにまとめてみました。今まで知らなかったGLAYがみえてくる――。

 毎晩の曲づくり

2009-09-22 | アマチュア時代




 工事現場で仕事をしながらも、曲を作っていた。

 フレーズを思いつくと、休み時間に公衆電話へ走り、自宅の留守電に鼻歌で曲を吹き込んだ。何年もそういう生活を続けた。

 それから、自分にひとつのルールを課した。

 どんなに仕事や練習で疲れていても、毎晩欠かさず曲を作ることにしたのだ。言い訳はなし。その日がどんな日であろうと、寝る前の十分間は曲作りにあてる。

 調子のいいときは一曲作れることもあるし、そうでなければ一小節でも二小節でもいいから、曲を作り続けた。ルールというよりも、そうやって底なしの絶望感から自分の心を守っていた。

 とにかく毎日一歩ずつでも前に進んでいるという感覚は、ずいぶんと気持ちを楽にしてくれた。





【記事引用】 「胸懐/TAKURO・著/幻冬舎


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