TERUは知り合いの建設会社かなんかでアルバイトしてて、HISASHIはゲーセンやったりコンビニやったり。俺は工事現場の雑用みたいなのやってたり。その後にレンタルビデオ屋ちょっとやったり。
そのレンタルビデオ屋時代が俺とHISASHIの暗黒時代のピークだったんだよね。あの時のことは本当に思い出したくない。話すのもヤダよ。
●生活に追われまくる日々
HISASHIは朝の6時、俺は夜中の3時に仕事が終わった。で、俺クルマ持ってたから、夜中の3時にバイトが終わると1回家に帰って少し休んでからHISASHIのバイト先に遊びにいってた。
で、4時くらいに着いてコンビニで漫画とビールを買って読みながら飲んでて、6時になったら「帰るか」って言って、HISASHIの家に帰ってちょっと話して寝るでしょ?
それで、夕方5時くらいに起きるでしょ? 「じゃあ俺、今日もバイトだから帰るわ」って帰って、またバイトして、また3時になったらHISASHIんとこ行って、飲んで、話して寝て……の繰り返し。
前に進むことしか自分を奮い立たせるものがなかったのに、何一つ生産的なことができずに停滞してて、同じ場所をグルグル回ってた。バンドはうまくいかない、友達と彼女ともうまくいかない。
生活に追われまくってて。暮らしが何もかもを追い越しちゃう。2人とも煮詰まってたよ。
【記事引用】 「ultra veat 1996年 vol.3」