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2006年からメンタルトレーニングの勉強を始めたMT初心者によるエッセイ。

フォーカスを高めるポイント

2012-05-29 08:29:06 | フォーカルポイント
昨日の記事で、なぜわざわざ「集中力」を表すに「フォーカス」という表現を用いたか。
それは今日の話をしたかったからである。

君たちの守備の入りのルーティンやミスした後の切り替えのルーティンを見ていると、帽子を取って上を向く作業が多いことに気づく。

・帽子を取る意味
攻撃から守備へ切り替える、ミスしたことを振り切る意味で帽子を取ることは意味がある。
ただし、そういう意識を持って帽子を取らないとあまり意味はないよ。

・上を向く意味
姿勢と心理は連動する。
下を向き続ければ気持ちは自然と沈んでいくし、そういう意味では上を向くのにはポジティブシンキングを生む効果がある。

・ジャンプをする意味
上を向いたあとに軽いジャンプを入れる者がいるね。
このときのジャンプは肩の力を抜いたジャンプにするべきだろう。
意味はもちろんリラックス。

ここまでやっている選手が多いね。
だが、実はこれだけでは足りないのだよ。
以上は「切り替え」るルーティンだよね。
で、切り替えてから次に向けての準備が必要なのはわかるかな?

「前後際断」という言葉を紹介したことがある。
過去と未来を断ち切り、「今」に集中するという意味である。
切り替え作業は言ってみれば過去を断ち切っただけにすぎない。
で、これから向かう未来…「今」の積み重ねだ…へ意識を向けていかないと不十分なのである。

その次の「今」へ意識を向けていく手法として有効なのが、フォーカルポイント(FP)を見るという作業だ。
フォーカルポイントとは、フォーカスに意識をむけるためのポイントのことである。
そのポイントを見ることによって、「よし!次に向かおう!」という意識を高めるのだ。
そのポイントはどんなものに設定してもいい。
例えば僕なんかは、ノックで「疲れたな~」と感じた時は、上を向いたあとにノックバットのロゴを見るようにしている。
今六大学で活躍しているT投手は、高校時代に一球投げるごとにバックネット側の何か(忘れた)をFPに設定し、その都度見ていたこともある。
何でもいいのだが、とにかくそこを見ることによって入るいわば「やる気スイッチ」だな。
それを、設けて活用するといいだろう。
あくまで「ポイント」なので漠然とした空とか地面とかよりは、ロゴとか柱のてっぺんとか時計とか、あるいは帽子のつばに書かれた言葉でもいい。
はっきりしたポイントを設けるべきであろう。

フォーカスを高めるポイント、フォーカルポイントである。

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