数日前の夜のこと
携帯に着信があった旨の表示が。
相手は名にし負う釣り師のKさんだ。
今頃、夜釣りでもしてるのかなぁ?と不思議に思ったが
とりあえず電話してみた。
すると・・・
なんでも、蛍を追いかけて写真に撮ろうとしてるようなのである。
またまた、この人らしいノメリこみようで。
それから中一日置いて
オイラもKさんと同行して蛍の写真を撮ることにした。
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実は数ヶ月前から蛍を撮影する技術解説をしたDVDがあると紹介されて
さぁてねぇ・・・そんなもん買おうかどうしょうか?と悩んだすえ
余計なものを買いこんで後悔するのがオチではないか?という結論に達して
買わないことに決めていたものだった。
そのくらい、実はオイラも蛍ってものを写してみたかったのは事実。
今になってみれば、買って勉強しておくのだったと後悔もしてみたが
到底、今日明日のことにはならない。
数年前に岡山県の奥津温泉へ出掛けたときに宿の主人の案内で
蛍見物をしたことがあった。
さぁて、こんなの写真で撮るのも面倒くさそうだなと思ったものだった。
なんせ、三脚なんてものを振り回さなければいけないし。
オイラ三脚使って撮る写真なんてのあんまり好きぢゃないし。
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ネットでその道の好きな方々の意見・手練手管を検索して
自分なりのやり方を考えてみた。
Kさんの最初の写真を見ると・・・
闇に蛍の光跡がくちゃくちゃと入り乱れているものだった。
う~ん。
出来れば背景をしっかり入れたいんだけどね。
で、Kさんが7時半頃に行こう!と言われた時に
もっと早く行こうよ、と提案した。
これは正解で、蛍の写真を撮る時の基本的な技術要件は次の通りなのである。
1.背景と蛍そのものの写真は別モノと考えておく。背景は明るいうちに撮っておくのだ。
暗くなってからでは背景にピントを合わせることが困難になる。
2.蛍の数が少ないときは、少ないなりのカットを抑えておく。
3.お家に帰ってから、1.の背景写真と2.の蛍の光跡を撮ったカット数枚~数十枚を合成する。
こうなのである。
これはデジカメ時代だから許されるやり方である。
ただし、1.~2.の過程でピントは固定するからカメラ1台で1枚の写真しか撮れないのが
常識となる。
つまり、背景となる風景を撮った状況を終わりまで維持するのである。
勿論、蛍の数が半端でないほどの場合は撮影途中で位置を変更することも
可能かも知れないが、それは余程ツイているときに限られよう。
それでも、暗くなってから背景にピントを合わせるのは結構難しいものがあるだろう。
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そんなところを頭に入れて、田舎道をことこと走る。
Kさんがここ数日探りを入れてある場所を回ってみた。
ここは沢山いたよ!という場所へ入ることにしたのは7時頃でしたか。
小さな橋の袂から入れば簡単なんだが、その橋は通行止めとなっている。
仕方なく、Kさんがロープを取り出して3mくらいの護岸を下った。
川の水は少なく、渓流なんてもんぢゃない。
でも、二人ともウェーダーを履いて、まるで渓流釣りスタイルだ。
川に恥ずかしいけど三脚を立てた。
まだ、明るい中で、あっちがいいか、こっちがいいかとバックとなる景色を
換えてみた。
どうも、白いガードレールを避けたいのだが月明かりが厳しそうで
仕方なくガードレールの入る景色に固定した。
カメラの設定はマニュアルにして絞りは開放、ガードレールから手前の岩あたりに
ピントを合わせて数枚撮った。
オリンパスの比較的新しいカメラには「ライブバルブ」という機能がついている。
これ、オリンパスが特許を出しているものらしい。
カメラのシャッター速度を「バルブ」指定するとシャッターボタンを押してる間露光されて
ボタンを離せば露光が終わる。
「ライブバルブ」はこの露光中の撮像イメージがリアルタイムで見られるのである。
つまり、どんな風に露光しているのかがそのまま見えるのだ。
だから、見ながら露光を終了させることが出来るというスグレモノ。
どんなに良いカメラでも、これまではバルブ撮影に入れば露光時間を測って
15秒だの1分だのを時計を見ながら決めて、シャッターボタンを離すのが常である。
この露光時間ってヤツが曲者で
状況によってかなり変化するからたまらない。
ISO感度を1600くらいにして30秒露光すれば良い時もあれば
15秒くらいが適切なこともあって
果たして、お家に帰ってからでないと、実際にどんな風に写ったかが判らない。
こういうデタトコ勝負的な写真ってのは精神衛生に悪いよね。
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で、結果的には蛍の写真が撮れました。
しかし、ここでも大失敗を冒しました。
暗くなってから背景を選び直したためにピントが最適ではなかった。
まぁ~しゃぁねぇなぁと思ってます。
それぢゃぁ~リベンジの撮影に出掛けるか?となると・・・
答えは「否」です。
理由・・・1.蛍の撮影タイミングは実はオイラの晩酌時間にびったり重なってることです。
理由・・・2.やっぱり、三脚を立てる撮影っての、オイラの好みぢゃないことです。
理由・・・3.大体、やり方が判りましたから、もぉ~お終いにしたいです。
蛍に縛られて「晩酌」を犠牲にするほど写真が好きぢゃ無いことが判りました。
おちまい。
自分でもちょくちょく調べたり、聞いたりして、枇杷やスギナを実行中です。
その東城百合子さんの本の中に、体毒を出す砂療法というのがあり、砂浜で砂に潜ることが理想なのでしょうが、それができない時に、家庭で簡単に代替的に行う砂袋療法が紹介されています。
文字通り、砂袋を作り、その上に寝転ぶ、さらには全身を覆うというものです。
蛍の光を見詰めながら、来し方行く末を考えるのって、とても大事では?と思います。
東条百合子さんは食事療法の先生ですか?砂袋ってのがわからないのですけど。
1日、一食も凄いですね。
ナルさんと飲むと、たぶん、すぐにオイラが酔い潰れちゃうと思いますよ。
蛍を持ち帰って、酒を飲みながら愛でようか、やっぱり邪道ですね。
話変わりますが、最近、砂袋やってます。東条百合子さん、で検索してもらえると分かると思います。
1日1食も実行中です。
いつの日か、銀治郎さんと飲みたいものです。
暑いのはかなわんですね!
オイラも蛍撮りはオチマイです。(苦笑)
囲炉裏の間で、蛍が死んでいた
昔はすぐ近くの猪の谷川にけっこういたらしいが
護岸がコンクリートになって、乱舞するほどはいない
車だから麦酒も呑めんし
蚊に刺されんように長袖とか着てるから、くそ暑いし