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ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

富樫雅彦・・・

2010年06月10日 08時29分56秒 | Jazz
魚釣りばかりにのめりこむと、町に出ることも殆どなくなる。

朝は早く起きるが、釣行から帰ると、ゆるい渓でも疲れが出て、お酒を睡眠薬に早寝だ。

碁を打てば酔いで負けるし、テレビも見ない。

段々世の中とのチャネルが細くなってる生活だ。

街中に中古レコード屋がある。ルーツ・レコードというのが店の名前だ。

こないだ町に出たときだからもう、2週間も経つだろうか。

Jazzのコーナーに富樫雅彦/J.Jスピリッツとか書かれたCDがあるのを思い出した。

なんだか陰気臭いレーベルの紙入りジャケットだったっけ。

でも、気になった。

で、町にでたついでに店に入ると、売れ残ってる。

いかにもオイラに買って欲しいといわんばかりだ。

富樫雅彦・・・・・・

オイラの青春とともに埋没したドラマーだと思ってたけど、どうもそうでもない。

下半身不随になる事件があったが、これは神様が彼に与え給うた試練だったのか。

見事な再起を果たして、彼にはバス・ドラムやハイハットなぞ無くても4ビートが

叩けることを立証して見せたのだ。

オイラが彼のライブを聴いたのは、23の頃だから、彼は28歳だった。

大阪の毎日ホールで、音域の変化するドラムを10台も並べ、走り回りながら音を変化

させて演奏する姿は鬼気迫るものがあった。翌年彼は負傷した。

16歳の頃、既に渡辺貞夫のグループに入ってサンバを刻んでいたが、渡辺の「ロシアより

愛を込めて」というレコードには、彼の神業が録音されている。

こないだ買ったCDは、勿論バスドラムなどは無い演奏だが、佐藤允彦のピアノ、峰厚介の

テナーサックス、井野信義ベースによるクォルテットだ。

何とも言えぬ音楽性の高いJazzだと思った。

神は人が耐えられぬような試練は与え給わぬ、これである。

富樫さんの五体満足な頃の演奏は、神業とも思われたが、下半身の自由を奪われた後

なお、優れた演奏が出来るまでに彼は努力を重ねた。

近年の彼の音楽を聴いてみると、もし彼が五体満足だったとしても、やはり

こういう音楽、こういうドラムへ変貌を遂げていたのでは?と思う。

つまり、ハイハットやバスドラムという、いかにもJazzを構成する音源を除外した上で

もっとJazzyなものを求めたに違いないと。

YouTubeにあった彼の動画を貼っておきます。

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