1月5日に発売されたコミックス「夏目友人帳」第7巻(緑川ゆき著 白泉社刊)の感想です。
大したネタばれはありませんが、これからお読みになるご予定の方はご注意下さいませ。
さて、夏目は心温まるお話ばかりで~と常日頃書いておりましたが、な、何と、今回の『人ならぬもの』は怖いお話でした!
妖(あやかし)が襲われて血を奪われ、殺されるという恐ろしい事件が起きます。
妖たちを守ろうと奔走する夏目貴志と祓い人・名取周一。
アクション映画さながらのシーンが繰り広げられます。夏目すごい、大活躍です。
このお話、夏目が大変アクティブです。
しかし、妖を襲っていたのは、実は人間だったという事実が判明。妖よりも人間の方が怖いとは…。
今回、かねてより噂の祓い屋軍団(?)・的場(まとば)一門の頭首、的場静司が登場します。
的場は目的のためなら手段を選ばない、妖を妖の餌とするぐらい何と思わない非情な男でした。
夏目貴志が夏目レイコの孫であると知った的場が、今後どのように夏目にかかわってくるか、非常に楽しみです。
(ちょっと怖いけど…)
でも、怖い怖いと言っても、作者様の絵が優しい雰囲気ですので、決しておどろおどろしくはありませんでした。
そして、的場が妖を滅するのに使用する道具が弓と矢!! この辺りも弓好きの私にとっては嬉しいところです。
作者様の制作秘話で、初めに「的の家紋」→的場という流れで名前が決まったそうです。(「公式ファンブック」より)
そんなシリアスなお話の後は『夏目遊戯帳』。
夏目が妖たちと影踏み鬼をするという、今迄に登場した妖たちも総出演のとても楽しいお話です。
いつか、夏目も人の友達と鬼ごっこをすることができたら良いですね。
あと、個人的には『三篠(みすず)』がとてもいい味を出していると思いました。
*画像はアヤです。