学生の頃は図面や写真でしか出会えませんでしたが…。
実物を見学できることはありがたいことです。
この建物は昭和の初期、物資のない中、限られた建築資材と建坪100㎡以下という制限の中、建てられました。
外部南側中央にある丸い柱は電柱を利用しています。
切り妻の大屋根はダイナミックであり、その中に障子がバランスよく配置されています。
詳細部分もよく考えられていました。
私的には…吹き抜けリビング階段はこの方が最初に取り入れたのではないかと思っています。
吹抜けから降り注ぐ太陽のエネルギーが障子を通し、やわらかく入ってきます。
伊藤工設計の吹き抜けリビング階段もここからヒント?
前川さんは単身フランスに渡り、ル・コルビジェに師事し、帰国後はアントニン・レーモンド東京事務所で働きました。
宮城県にある代表作品としては宮城県立美術館があります。
空間の構成、仕上げ材の使い方、開口部の結露受け等のディティールなど見るものがたくさんあります。
この建物の入り口、門のところに郵便受けがありますが…。
伊藤工設計の郵便受けはここを真似てつくりました。
伊藤工設計もル・コルビジェやアントニン・レーモンドのDNAを引き継いでいる…。
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