エッセイ

雑記

久々の「来訪」

2020-10-29 09:59:59 | 日記
久しぶりに、ある男から電話が来た。
その昔、「某指定団体」に勤めていたころの部下、早い話が「舎弟」だ。
「久しぶりっす、アニキ」
受信するなり、いきなりそうきた。
声のトーンから、一時は止めていたであろう、「非合法なおクスリ」をキメているのはわかった。
「久しぶりだな、おい。元気か?」と、とりあえず当たり障りのない返答をした。
とりあえず、コイツが電話してくると、ろくなことがない。
案の定、「カネ貸してくれ」と来た。
何とか「コロナ禍」での荒波を乗り越えながらも、実入りのよかったその昔を思い出しながらも、今や「更年期障害」を患いアチコチの関節を痛めながらも、とにかく「堅気」の世界にしがみついているオレ。
コレで充分だ。
とりあえず家に呼び出した。
カネを貸してもらえるモンだと思ったようで、かつて事務所の金庫にわんさか札束を押し込んでいた時期を思い出したようで、ハイの状態でソイツが来た。
想定はしていたが、やはりオンナを連れてきた。
それまで何度かオンナを紹介されたが、そのオンナは初見だった。
どう見ても「まとも」なオンナじゃない。
恐らく、おクスリを注入しているのだろうことは、すぐにわかった。
話を聞いているうちに、やはりカネの無心に話が及んだ。
そのうち、殴りかかってきた。
おクスリが成せることだろう。
ソレまで、ソイツがオレに殴りかかってきたことは、一度もなかった。
「更年期障害」の一環の関節の痛みを堪えながら、ついホンキで反撃した。
なにより、殴った後の拳の痛みに、思わず涙が出た。
確かに物理的な痛みもあったが、なにより、可愛がっていた弟分だ。
精神的に痛い。
「しっかりしろや。てめー、いつからこうなった。シャキッとしろや」
思わず、そう説教した。
つい、勢い余って「だいたい、こんな不細工なオンナ、お前のノリじゃねーだろう。もっと、「瀧川クリ〇リス」みたいないいオンナ連れて歩け」みたいに個人の好みを押し付けていたら、今度はそのオンナが怒り出し、「ぶっ殺してやる」ときた。
とりあえず「舎弟」がなだめすかし、なんとか事なきを得た。

このコロナ禍、誰しも不遇の状態にある。
「暴対法だの、コロナだのやくざの締め出しだ」と、やくざ者がよく口にするが、元々非合法な手段でカネを稼いでいる連中。
世間様がカネに困れば、その「生き血」を吸っているやくざもカネに困るのは当然。
遺体から無理やり生き血を吸い取ろうとしている蚊みたいなモンであり、無理。
そうした、いわゆる「やくざ」のOBとして言うが、いいかげん逆さにしても血もでないような国民から税金を搾り取るような政治屋みたいなマネだけはするなよ、と思う。

コメント
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