ココロの仏像

慈悲を見るか。美を視るか。心を観るか。

天平会 第771回例会

2011年12月05日 | てんぴょう
  
 さる11月20日、楽しみにしていた城郭見学が悪天候で中止となったため、予定を変更し、サイトリニューアルの準備をするべく斑鳩町と平群町を回った。午後に時間が空いたので、天平会の例会に途中から参加した。東大寺南大門に着いたのは午後二時過ぎであった。
    
   
  
 この日の例会は、東大寺の諸仏および東大寺ミュージアムを見学するものであったが、対象となる俊乗堂の重源上人像や行基堂の快慶作阿弥陀如来像は何度も見ているため、私自身は対象を東大寺ミュージアムのみにして途中から一行に合流した。会長の松村照平さんとは久しぶりにお会いした。
    
   
 
 東大寺ミュージアムは、周知の通り東大寺が運営する博物館施設で、東大寺所蔵の寺宝や文化財を展示公開する。従来は奈良国立博物館などに出陳されていた遺品や、特別展示の際にしか見られない文化財を列せしめ、法華堂本尊不空羂索観音像および日光月光両菩薩像をメインに据えて天平時代以来の精華を一堂に揃える形を実現した。
  
 私の場合は、展示品の全てに何度も接しているため、不空羂索観音像を間近に見上げて天平期特有の雄大かつ繊細な威容を再認識するだけで満足であった。
    
 見学後は皆で近鉄奈良駅近くの「おちゃけや」に移動して懇親会を楽しんだ。 (了)