母屋の親戚は、ニワトリも飼っていた。
この鳥小屋も、私の家の横にあった。このニワトリの世話を、親戚のばあさんがしていた。
私はイッチョ噛みである!
なんでも自分でやってみたい。そこで、このばあさんに取り入る事にした。
(実は、イチジクの収穫する役もこのばあさんの仕事だったので、イチジク好きの私としては、どうしてもお近づきになりたかった!!)
毎日、ばあさんがニワトリの餌を作っているのを見ていた。
親父のことがあるので、ばあさんは、私たちを良く思ってなかったようだ。なかなかチャンスが無い。
子供でも頭は使う。ニワトリの餌は、畑の周りにある草がほとんどだったので、私は、何気に収穫して、小屋の近くに持ってくる。
見ていて覚える私は、とても賢い・・・・ 自分がやりたい事にはとことん頭を使う・・・(笑) 実はイチジクの為だったりして・・・・(爆笑)
ばあさんは、かなりの歳だったので、目も悪く、腰も曲がっていて餌作りが大変だったのか、私を重宝がるようになった。とうとう包丁を使って餌を切る事までさせてもらえるようになった。
ここでその当時のニワトリの餌作りを、教えよう・・・・・
材料、 米ぬか、アサリの殻、いろいろな葉物野菜のくずと食べれる草
野菜と草を刻んで、米ぬかと混ぜる 水を缶に入れて置く これだけ!
アサリの殻は布袋の中に入れて、金槌で小さく砕いて、一週間に一度か二度、餌に混ぜて食べさせる。(アサリの殻は、卵の殻を硬くするカルシウムだそうだ)
何が大変って、ニワトリの世話は、小屋に入る事が一番大変なのです!
ニワトリの産んだ卵を小屋でとるのは、意外と大変なのですよ、ニワトリも自分の卵をとられるのはいやだから、ちょっとした駆け引きもあったりして・・・・(笑)うずくまっているニワトリの下に卵があるので・・・・・手を突っ込んだりして・・・・・

よく考えてみると、私は卵を収穫したかったのかも!毎日卵を産んで、叫んでいるところを見ていたので、産みたての卵を触ってみたかったのかもしれない!?
この仕事で私は、包丁の使い方を覚えた。何度か指の先を切ったことがあるが、とても楽しかった。この仕事もばあさんの歳と、卵が店にきちんと並ぶようになったので終わってしまった。
追記
親戚の子供は、私より年上だったが、畑仕事やニワトリの世話、果物の収穫に興味が無かったようで、お坊ちゃま、お嬢様として育ったようである。
その分、私は楽しい経験が出来た! 感謝している。

