がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

事故から1年8ヶ月が経過してやっと原子炉注水ラインを多重化完了・・・お粗末

2012年11月26日 | 原発
事故から1年8ヶ月が経過してやっと原子炉の注水ラインの多重化が完了した。

事故からの進展というと・・・原子炉周りに関しては何も進展していない・・・いや、手がつけられない

というのが本音だろう。

福島原発は、安定しているように感じている方も多いと思うが、昨年の12月16日の野田の収束宣言以来

工事部品の調達費用もカットされ、思うように作業が進まずに来ている。

それにしても、この安定的に見える冷却ラインの多重化に1年8ヶ月も掛かるというのが、現場作業の

困難を差し引いても掛かりすぎだ。


現在の原発はというと・・・

1~3号機では原子炉内の燃料や溶け落ちた燃料が熱を出し続けているため注水による冷却が続けられている。

それぞれの原子炉内には、通常の運転で使用する「給水系」と、緊急炉心冷却装置の一つで、炉心に水をかける

「炉心スプレー系」の2系統で注水。いずれも原子炉建屋から離れた高台にあるポンプで水を送っている。

今回、発表された内容は、原子炉建屋隣のタービン建屋内に設置していたポンプと、炉心スプレー系とを

ポリエチレン製の配管でつないだ。

高台のポンプとタービン建屋のポンプはそれぞれ異なる電源を使用しているため、高台のポンプが停電で

使えなくなっても、タービン建屋のポンプを使って給水系と炉心スプレー系で注水を続けることができるようになった。


国民の目をつまらない政治家のための政治に向け、何かあれば生活に直結するような原発の報道は

皆無になった昨今を鑑みると、政治家だけではなく、メディア業界を操る電通等あるいは各業界トップ企業が

一丸となって原発事故を無かった事に注力しているようにしか思えない。

真実を知る自由さえも無くなりつつあるこの国はどうなってしまうのだろう。




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