がんばれ福島原発!

福島第二原発の建設から福島第一原発のメンテナンスをしていた経験から、現在苦境にある福島第一原発の現況を分析し、応援します

東電の事故最終報告書・・・何故最終?そして調査チーム解散とは愚弄するにも程がある

2012年06月25日 | 原発
東電から、名目だけの最終報告書なる、何の意味も持たないものが発表された。

この中には、何も目新しいものは無く、素人であるマスコミが報道してきた内容以上のものは

何も記載されていない、何ともお粗末な報告書である。

東電の思い・・・思惑と言えば、「政府が口を出してやりづらかった。非常時には素人は口を出すな!」

という事と、「全員撤退は考えていなかった」という2点だけが強調されていた。

それ以外は、終始「想定外の津波」のせいにしてやんわりと「自分は悪くない」という言い訳を綴っただけだ。


そして、東電社内では、事故の調査チームが解散するという・・・意味が判らない!

東電のスタンスは、「事故は収束しました!燃料取り出し準備作業・燃料取り出し作業は、廃炉作業の中に

含まれる!」と言いたいのだろうが、それは余りにも国民を愚弄しているのではないだろうか?

世界的にも例を見ない3基の原子炉のメルトダウン!

その状態も確認できていない状況で、事故処理ではなく廃炉作業に置き換えて事故そのものを

大昔のように位置づけるトリックは、昔から変わらない東電の目くらまし手法。

東電がどうしても認めたくないのは、地震で配管・機器等の設備の損傷である。

今回の報告書にも1行たりとも地震による設備の損傷は述べられていない。

私が、ムック本にも記述しているようにその当時のスタンスは何も変わっていないのだ。


2号機のオペフロでは、現在でも800mSVを超える放射線量が計測されている。

作業など出来る環境ではない・・・事故時と変わらない。

この線源は、1・3号機とは違い大気に放出していない分がそのまま建屋内にあることを示している。


首相官邸前での大飯原発再稼動に反対するデモは、本当に原発の仕組みを理解しどれだけ

危険なものであるかを理解された方々なのだろう!

理解できない・あるいは理解しようとしていない方々が、原発再稼動を推進しているとしか思えない。

そうでなければ、「お金持ち=偉い」という固定観念を持った利権しか見えなくなっている人種だけだろう。


原発事故だけではなく、日本全体が野田首相というおかしな人間に引きづられて間違った

方向に向かっていることは、誰もが感じているのではないだろうか?

人権○○法案を初め、くだらない報道の影で、我々に直接影響するような通してならない法案が

影で可決されようとしているのをご存知だろうか?

隠し事は、原発だけにあらず・・・政治・官僚・マスコミ・経団連と言われる、今まで大きな

発言権を持つような立場にある全てに存在し、国民を愚弄し続け、それを今後も続けようと

画策している。

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原発再稼動について・・・責任は誰が取るのか?

2012年06月14日 | 原発
原発事故が発生してから、1年3ヶ月が経過した。

福島では、事故対応作業が日々続いているが、事故が大きすぎて原子炉建屋周りは、

基本的には事故当時と殆ど変わっていない。

建屋内線量が高く思うように作業が出来ていない・・・・・

未だに原子炉内の状態は、目視確認など程遠い状態にある。

原子炉に繋がる計装配管から、ファイバースコープを通しての状態確認も出来ないのだろう。

今回の事故が発生し、海水注入の報道がされたときに再稼動は・・・???

と単純な疑問が湧き上がったのを覚えている。


事故から9ヶ月が経過した12月に、政府が「事故収束宣言」をした。

この時点で、今年の夏前には原発の再稼動を見据えていたのだろう。

すでに、事故収束宣言は遠い昔に出されたイメージがある。

国民の意識を上手くコントロールしたつもりであったのだろうが、ここに来て原発再稼動を

実施しようとすると、政府の思惑とは違い、国民の反対が大きかったというのが本音なのだろう。


しかし、政府は知事をはじめとする各地区の首長に圧力をかけて、無理やり再稼動させようとしている。


再稼動しようとしている大飯原発には、福島原発の事故収束作業拠点になっている免震棟など存在しない。

万が一事故が発生しても、事故対応をするための拠点が無いのだ。

福島第一原発は、通常使っていた事務本館が津波で壊滅的な損傷を受けたが、免震棟が使用でき

事故対応拠点として確保出来たことは、奇跡に近い。

事故を想定して、炉心冷却等の最低限の安全対策は出来たとしているが、地震により配管破断が発生し

高濃度放射性物質が、大気に放出された場合には事故対応拠点の無い現場では、何も出来ないのだ。


震災でよく使われた「想定外」という言葉が用意されていて、100年に1度と言われる震災が起きた場合には

また「想定外」と言うつもりなのだろう。

ここで、再稼動の判断をする野田首相など、責任など取るつもりも無く、経済界に押し切られて

再稼動を決めて「後は野となれ山となれ!」と言っているようにしか見えない。


これだけの大事故が発生し、その直接原因と間接原因の追求もままならぬままに、大飯原発の再稼動を

決めると言う事は、次々と全国の原発が再稼動されることを意味している。

大飯では、地元の定義が議論の対象となっているが、全国の原発が再稼動するということは、

日本全国が地元という定義になってもおかしくない。


夏の電力供給に不安とし、ブラックアウトという言葉まで使って、国民を脅してまで原発を再稼動

させることに何の意味があるのだろうか?

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