人生は51から

2009-10-24 21:40:20 | 日記だお(^ω^ )
普段なら、こういうタイトルのエッセイは手に取らないんですよ。
おれは、まだ24ですし、今から「人生は五十一から」ですっていわれたら、今までの人生以上の間、スタートにたてないわけですから。

なんで、手に取ったかというと、フラワーカンパニーズの鈴木圭介が紹介していたのと、先日よんだ、爆笑問題のウルトラ7で、爆笑問題と対談をしていて、それが面白かったからなんすけど。


映画や落語、笑いについて書かれていて、かなり自分の趣味の範囲に合致していて、楽しんで読めた。
またWカップのころのサッカーの熱狂振りをサッカーファシズムと書いていたことが何よりもこの人は信頼できると思わせた。おれはサッカーが好きではないし、あのみんなでサッカーを応援しようという空気が大嫌いなので。

「踊る大捜査線」に対して、ポストオウムの犯罪ドラマと述べていたりした。

『この映画は決して刑事ドラマではない。製作サイドがどこまで意識したかは知らないが、これは<ポスト・オウム時代の犯罪ドラマ>である。善(警察)が悪(犯人たち)を撃つという古めかしいドラマとはちがう立場で作られているといってもよい。/閉塞した時代にふさわしく、このドラマでは警察の内部が混乱している。』

という記述は、凄く納得した。
あのドラマは、おれも好きで確かに普通の刑事ドラマとは違うし、異様なテンションを持っていたのが、時代に即していたというと合点がいく。


こういう批評的な見方、単純に見て終わりというだけじゃない人には憧れる。

スタートが51というわけじゃなくて、51になるころには、この位の知識や、文章能力を持っていたいと思った。



【私的読書メモ】


小林信彦おすすめ黒澤明映画の見る順番

「現代劇」

野良犬→酔いどれ天使→天国と地獄

「時代劇」

用心棒→七人の侍→隠し砦の三悪人



おいしい生活

2009-10-24 18:07:54 | 映画だお(^ω^ )
ウッディアレンの映画。

自分を天才だと思っているさえない男が、銀行強盗を企て、カモフラージュのために妻にクッキー屋を開かせる。そしたら、クッキー屋が繁盛してしまい、この夫婦は夢見ていたお金持ち(セレブとは口がひんまがっても言いません)になることに成功したのだが……。

というお話、爆笑問題の太田が好きな監督で、昔からラジオでその良さを語っていたのだけれど、やっと見た。

確かに、コメディでウッディアレンのしょぼくれた顔や、映像の面白さで、結構笑った。登場人物がどうしようもなくて、ああ、これは太田がすきなのは納得だわと思った。

別にお金持ちが駄目じゃないし(いけすかないはいけすかないけど)、貧乏が言いなんてこれっぽちも思ってない。
一番かっこ悪くて滑稽なのは、成金趣味や、貧乏になったとたん自殺するような奴らだ。それをギャグにしちゃうと、やっぱ面白くなるんだよねー。





阿部公房

2009-10-24 02:43:31 | 小説だお(^ω^ )
「人間そっくり」



不思議な話だった。
火星人が出てくるラジオドラマを書いている脚本家のところに、自分は火星人だという男がやってくるという、Y氏の隣人や、星新一みたいな小説です。

どことなく筒井康隆っぽいんだけれど、少し文章は癖があった。
他の小説も読んで判断しようと思う。

最近、読んだ本や映画について、受けっぱなしにならないように積極的に感想をよむために検索をかけるようにしているのだけれど、阿部公房で検索すると、鳥居みゆきが安部公房を好きだということが判明。

何か凄く納得。

鳥居みゆきといえば、最近ネタを見せるとき、南アルプス鳥居というキャラで出ている。
漫談家という設定なのだけれど、今までのネタと比べて、言葉遊びや、駄洒落が凄く分かりやすくなっているのがいい。今までのネタも駄洒落が組み込まれていたのだけれど、その場合は、駄洒落にたいして自分からスルーするために、客に気づかれていないようになっていた。
それが漫談家という設定だと、「今、うまいことを言いましたよ」的な間を作るから、お客はそのことに気づきやすくなっていて、また今までよりもうまいことを言っているような気になる。


あのキャラは好きです。