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ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

コーポレートトレーニングの守備範囲はどこだ?

2006-04-14 22:24:02 | しごと
 今日の会議のディスカッショントピック。予算管理上のいろいろな矛盾が出てきて、私たち「コーポレートトレーニング」の領域ってどこからどこまでなのよという問題提起がなされた。

 こういうディスカッションは嫌いじゃない。企業トップが我が社の事業領域ドメイン(ありていに言えば「土俵」)はどこからどこまでなのかということを悩むのと同じように、社内サービス部門でも悩むところだ。

 「いや~、こんなこと言って悪いけどさ。結局、私がわかる分野がコーポレートトレーニングなんだよね」と、いきなり混ぜっ返す私。強烈だが、かなりの真実味を持って言っている。

 コンテンツ(内容)で言えば、次世代マネジメント層の育成は私たちが外せない分野だ。ところが、現役マネジャーのマネジメントスキルやリーダーシップスキルとなると、ある程度の一般論はカバーできるが、たとえば営業職のコーチングとなると現場に近い営業部門のトレーニング部署が手がけた方がいい。外資系なので強化が必要になっている語学力も、一般的なビジネス英語なら我々の方がノウハウを持っているが、たとえば特定の疾患領域のメディカライティングとなると現場のニーズがわかる部署がコンテンツに責任を持った方がいい。

 一方で、プロセスに対する得意領域もあって、現場のマネジャーが部下の能力開発のために立てる実務課題の内容については、余りに専門領域だとついていけない。しかし、マーケティング部門の投資対効果性の検証と改善といったテーマは、けっこう食いつける。それは、たまたまビジネススクールで事業経営全般とマーケティングについて知っている自分が研修部署の長だから、ということはあると思う。属人的な要素は排したいと思いつつも、属人的な要素はやはり存在する。

 Center of Expertise--訳すと「専門家集団」ということになるが、私たちの得意分野は何か、どこに専門性を深めるべきか、今できていない領域で手を出していないところはこのままでいいのか、といったディスカッションはとりあえずできた。後は、スタッフのひとりひとりがどの専門領域で勝負できるようになってもらいたいかというビジョンはあるのだけど、彼らひとりひとりがその分野のプロとして勝負しようという気になってくれるかどうかが、案外むずかしい。