クロネコマガジン@blog

黒猫トムがD&Dほかで遊ぶよ

PHBとエッセンシャルズの二重基準

2012年03月05日 | D&D/TRPG
Essentialsが出たとき、なんだこれは?ともにょった。
特にクラスは、PHBではただのウィザードだったのに、Essentialsではサブクラスのメイジができて、スクールという概念が導入された。
Essentialsでは儀式(rituals)も非サポートだ。
ダンジョンマスターも困惑する点がある。モンスターのつよさの設定が異なるからだ。
PHB時代に使っていたモンスターデータをそのままEssentialsのPCにぶつけると、たいがいPCが勝つ。Essentials以降の公式モンスターをPHBのPCにぶつけるとかなりの苦戦の印象。

つまり、PHBルールとEssentialsルールは基本「混ぜるな危険」と言える。
もちろん、そこんとこらへんの違いを計算に入れて混ぜる分には面白いとも言えるわけだが。

また、
新たに出てきているPlayer's Optionシリーズも悩みの種で、
当初はEssentialsと一緒に使いましょうと謳っていたものが、いつの間にかPHBとも混ぜられるようになっていて、サブクラスの説明にも「これはPHBのクラス説明を元に」とか書いてあったりする。わざわざそう断ったということは、Essentialsのクラス説明とは100%適合はしないかも、ってことだよね?
いいのかそれ。

具体的には、マジックミサイル。
PHBではウィザードの1レベル無限回攻撃パワーである。プレイヤーはマジックミサイルを選択することもできるし、しないこともできる。
Essentialsではウィザードのサブクラス、メイジはみなマジックミサイルを1レベル無限回攻撃パワーとして持っていて、他に2つの1レベル無限回攻撃パワーを選ぶようになっている。外すことはできない?わけだ。再訓練でマジックミサイル邪魔だから第三の別のパワーと交換したいなと思っても、できない?わけだ。
そして、Heroes of the Elemental Chaosでウィザードのサブクラス、シャ・イールは、PHBのルールを元につくれ、と書いてる。パワーはPHB、フォールン・ランズ、秘術の書のどれから選んでもよい、となっているのでマジックミサイルのルールはPHB式、つまり取るか取らないか自由選択式ってことになる。

ところがー、D&D EncountersではPHBは基本除外となっていてルールズ・コンペンディウムか、フォールン・ランズかHeroes of the Elemental Chaosから作れとなっている。
これは…マジックミサイルが取れない、というおかしな解釈も出てくるのだなぁ。
まぁ、もっと言うと、シャ・イールはPHBを前提としたクラスなので、使用できません、というおかしな解釈も出てくるのだ。

諸悪の根源は、PHBと並行世界的にEssentialsを出してきたせいだと思う。
混ぜてはいけないとは書いてないが、矛盾する場合どうしたらよいかのガイドラインはなく、プレイグループにおまかせなのだ。
となると、このように、どちらにも取れる解釈が成り立ってしまうのだ。
やれやれー。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿