ただこの車、エアバッグ警告灯が点灯している為、それを修理しないことには車検に通りません(^_^;)
スズキ ソリオ MA15S 2013年式 30000キロ

実は当店に入庫する前にエアバッグの修理をしようとディーラーに1週間ほど預けていたそうです。
ですが原因?不具合箇所?が特定できないから運転席インフレーター、スパイラルケーブル、ハーネス、コントロールユニットを全部交換もしくは順番に交換しないといけないと言われたそうです(゜o゜;
流石にそれは、、、ということで当店でなんとかならないか?というご依頼でもあります。

お客様からディーラーからの情報で運転席側のエアバッグに問題があるというのは聞いていますが、まずはスキャンツールで警告灯の点灯理由、DTCを確認してみると
「B1031 運転席インフレーター系統断線」
確かに運転席側に問題があるのは間違いなさそうですね〜
そもそもDTCは故障している部品を表してるわけではなく、そこに関わる系統の何処かに不具合がありますよーって言ってるわけでして。もちろんDTCで確定することもありますが、それには裏付けがあったりするわけで。
整備書を確認すると、点検の順番としては運転席インフレーターから点検しなさい!とのこと。でもインフレーターを点検するには専用のSSTがないとできないみたいです(>0<;)
つまりこのお客様が預けてたディーラーにはSSTが無かったのかな(^_^;)
そして系列の他店舗も持ってなかったんでしょうか、、、
まぁたまにしか使わない工具を持ってない整備工場は一杯ありますからね〜たまにしか使わないSSTを持ってないこともあるでしょう!
ですが、だからといって手順通りにできず先に進めないのでわかりませんってことは如何なものか┐(´д`)┌
そんなわけでインフレーター以外を点検して仮に問題なければ消去法でインフレーターが原因となるわけで、とりあえず部品を外していきたいと思います(^^)


インフレーターを取り外し〜

ステアリングを取り外し〜

スパイラルケーブルを取り外しました(^^)/
早速、スパイラルケーブルから点検していきます!


スパイラルケーブルは2極コネクターなので2本の配線の抵抗値を確認するんですが、まず1本目が2.4Ω。

そして2本目は4.5Ω。
整備書では1Ω以下が基準値となってます。
この時点でスパイラルケーブル不良が確定(゜o゜;
長期間?預かって何を視てたんでしょうか、、、
短期間で同時多発的に他の部分が壊れることは考えにくいので、今回はスパイラルケーブル交換でいきます(^^)
部品が届いたので〜すぐに取り付けずに新品の抵抗値を確認してみると




2本とも0.9Ωってことで正常値ですね〜

取り付けて


エンジンを掛けて数秒後に警告灯が消えましたので正常ですね(≧▽≦)

ですがコントロールユニットに記憶されたDTCは交換しただけでは消えないのでスキャンツールを接続。


現在進行形だったDTCが過去履歴に変わってます。

で、消去!

エアコンの日射センサーのDTCが残ってますが、これは室内で出るのは正常なので問題なし(^^)

手元に残った故障品のスパイラルケーブル。

分解してみると



折れ目が付いてるここが怪しいですね〜
完全に断線してるわけではなく、部分的に断裂してるせいで抵抗値が上がってるのかな〜と(ノ゚0゚)ノ
問題が解決したのであとは普通に車検整備です(^^)

発煙筒、ワイパーゴム、エアコンフィルタ交換。


リアブレーキは綺麗にしてグリースアップ。


フロントブレーキはブレーキパッドを交換して

スライドピンを綺麗にしてグリースアップ。


ブレーキフルードは圧送で


エアの混入無く、しっかりと交換してます。



ヘッドライトは表面を綺麗にしたあとにコーティングを施工しています。
全ての作業が完了して無事車検完了です♪
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。
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訳あって一般公開にできず限定公開になってる
「エンジンオイルや添加剤の潤滑性能テスト」
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