お預かり時に話を聞くと、発進時や低速時にガタガタってなるのが気になるとのこと。
試乗して確認するとATのジャダーですね(^_^;) ちなみにこの車に搭載されているATはセミATの5速ETG(エフィシェントトロニックギアボックス)。スズキのAGS(オートギアシフト)と同じでMTをベースにクラッチ操作とシフト操作を自動でしてくれるATになります。
プジョー 208 A9HM01 2014年式 33000キロ

今回が4回目の車検になりますが走行距離はまだ3万キロ台です(^^)

発煙筒、ワイパーブレード交換。

バッテリーは劣化で交換推奨(^_^;)

資料で確認すると640CCAのバッテリーなんですが341CCAまで下がってました(゜o゜;

いつエンジンが掛からなくなってもおかしくない状態なので交換です。


予備電源を接続して

カバーなど色々外すとやっとバッテリー本体が見えました〜
正直なところ、この段階にならないとどんなバッテリーが装着されてるかすらわからないって不便ですよね(^_^;)


取り外したバッテリーをよく見てみると760CCAって記載が(゜o゜;


バルタのシルバーダイナミックAGMに交換します。こちらも760CCAですが

実測は911CCAってことで、かなりパワフルです♪

エアコンフィルターはこの位置になります。

カバーを外すと奥に

大きさの違う2種類が装着されてます。

一般的にはエアコンフィルターって名称ですけど、外気を車内に取り込む際のフィルターなので汚れて当たり前です。

色が濃くなってる上が使用済み。
商品によりますが花粉やPM2.5などにも対応してるので、車内には綺麗な空気が流れ込むことになります(^^)/
窓を開けて走ったら意味無くなりますけどね(^_^;)

続いてはフロントブレーキ。

スライドピンは古いグリースを取り除いて、シリコングリースを塗布して組み付け。

ブレーキパッドにはスライドピンに使用したのとは粘度の違うシリコングリースをキャリパーブラケット、キャリパーとの接触面に塗布して組み付け。

リアはドラムブレーキでした。

清掃した後に゙

接触面にシリコングリースを塗布してます。

エンジンオイル排出。

エレメントも交換。
ガスケットにはこれまたシリコングリースを塗布して組み付け。

エンジンオイルはC2、C3対応のワコーズユーロツーリング5W-30です(^^)/

エンジンオイル添加剤のスーパーフォアビークルを添加(^^)/

クーラントブースター、フューエルワン、フューエルツーも添加(^^)/

スパークプラグはメーカー指定では4万キロでの交換サイクルとなってますが


消耗及びデポジットの付着が見られるので交換しておきます(^^)/

新品は綺麗ですね〜♪

焼付きやカジリ防止でスレッドコンパウンドを塗布して組み付け。

ジャダー対策で出来ることはETGオイル交換ですね〜
もちろんクラッチに問題があって発生してる場合もあるので、必ずしも直るわけではありませんが、やる価値はあると思いますよ!
ちなみにメーカー様はオイル交換しなくても大丈夫です!という見解。普通のMTでもオイル交換しなきゃダメなのになぜETGはしなくていいのか、、、

説明書の推奨交換時期。
オートマだとATFを2年もしくは3万キロでってなってますが、これはこれでめっちゃ早い(^_^;)ってか、メーカー的にETGはオートマなのか、マニュアルなのか、、、
この当時の208には6MT、5MT、5AT、5ETGが存在します。ん〜ETGはオートマチックモード付き5ETGって記載があるからマニュアルですね。たぶん(^_^;)


交換するに当たりまずは注入口の確保ってことで、インテークを外してバッテリー下付近にある注入口を確認。

キャップを外しておきます。


ドレンプラグを外して排出。

使用するギアオイルはロイヤルパープルのシンクロマックスです♪
シングル表記の低粘度に対応したかなり優秀なミッションオイルになります。

上から規定量を充填。

左がドレンアウトした廃油で右は新油のシンクロマックス。
シンクロマックスはロイヤルパープルっていうメーカーの商品で、オイルの色がパープルなのが特徴です(^^)
瓶に入れると新油でも黒っぽく見えて新旧の区別がつきにくいんですが

使用済み純正オイルはこんな色。

ロイヤルパープルシンクロマックスはこんな感じでパープル(^^)

こんなもんかな〜と下廻りを見ていくとマフラーハンガーの溶接が取れてることに気付き

溶接にて修理。

ブレーキフルード交換は圧送で

溶接にて修理。

ブレーキフルード交換は圧送で

約1Lを使ってしっかりと交換(^^)
ん〜なんだか黒ずんでるような(^_^;)

一通り終わったのでタイヤを取り付けるんですが、その前にホイールボルトにスレッドコンパウンドを塗布してます!

リフトから下ろしたあとはエアコンガスクリーニングです。

まずは現状把握。
ちょっと高圧が低いような気がしますが吹き出し口温度は11℃としっかり冷えてますね。

それでは回収スタート!


ある程度回収が進むと、回収したエアコンガスに混じっているオイルを分離して排出してます。

で、再び回収。

回収が終わると真空引きをしながら回収したエアコンガスを再生(クリーニング)して不純物を取り除きます。


真空引き後は真空状態を維持できるか?でリークチェックしてます(^^)

回収で排出したのと同量のオイルを注入。

最後にエアコンガスを充填。



エアコンガスクリーニング完了(^^)/
結果は175グラムの不足。規定量の約60%しか入ってなかったことになります。

施工後は高圧がちょっと上がって吹き出し口温度は10℃に♪
エアコンシステム内が正常であれば、規定量の半分程度しかエアコンガスが入っていなくても、ほぼ同じ温度の冷風になりますよ〜
その代わりエアコンシステム内に掛かる負担は、、、(>ω<)です。
なのでエアコンは定期的なメンテナンスとしてガスクリーニングが必要なわけで、当店では車検時にオススメしてます。


エアコンオイルの補充も兼ねて添加剤パワーエアコンプラスを追加充填。

そうすると更に高圧が上がり、吹き出し口温度も更に改善して9℃になりました(≧∇≦)b

割りと綺麗でしたが

今後の劣化に備えて〜軽く磨いてコーティングです!

最後に(さっきも言ったような、、、)スキャンツールでDTCの確認、サービスインターバルをリセットして車検整備完了となりました♪
気になるジャダーはというと、交換前に比べてゼロではないですがかなり改善されたと思います(^^)/
セミATのオイルは定期的な交換がオススメです!
皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。