同業者からの作業依頼です。
お客様がガソリンスタンドでバッテリーを交換してから色々と不具合が出たそうです。
日産 ウイングロード Y12 2008年式 238000キロ

確かに新しいバッテリーが付いてます。

交換後から不具合が発生したということは交換時にバックアップ電源を取らなかった(取れてなかった)ことで電装系の何処かでショートしてる可能性が高いですね。
不具合の確認。
メーターの表示に不具合が集中してるみたいで、速度計と回転計の照明が点かない、ウインカーは作動するけどメーター内の表示がしない、ハイビームの表示もしない、といった感じですね。

メーター本体の不良を疑ってみたくなりますが、各信号がどうなっているか確認してみたいので診断機を繋いでみます。

と、ここで問題発生。
車両側と通信出来ないです。
単純にヒューズ切れの可能性もあるので確認することに…

メーターの表記があるヒューズがありましたが、速度計などは作動しているので可能性は低いなと思いながら確認してみると、やはり問題なし。

系統を順番に確認していくと何と繋がっているかわかりませんが、エレクトリックパーツというのが3つあり、そのうちの1つを確認してみると…

切れてました。

ヒューズを取り替えてメーターを確認。
無事に照明も点き、ウインカーの表示もしてます。

念の為、診断機を繋いで通信することを確認、エラーが出ていないことも確認して修理完了となりました。

終わってみれば単なるヒューズ切れでしたが、切れたヒューズは不具合が起きている電装品と直結しない箇所でした。やみくもに?順番に?ヒューズ切れを確認していけばいいのかも知れませんが、それではプロとしてどうなのかな?と思ったり…かといって配線図を確認していくよりヒューズを確認するほうが断然早いですからね…

念の為、診断機を繋いで通信することを確認、エラーが出ていないことも確認して修理完了となりました。

終わってみれば単なるヒューズ切れでしたが、切れたヒューズは不具合が起きている電装品と直結しない箇所でした。やみくもに?順番に?ヒューズ切れを確認していけばいいのかも知れませんが、それではプロとしてどうなのかな?と思ったり…かといって配線図を確認していくよりヒューズを確認するほうが断然早いですからね…
バッテリー交換時のショートは何処に発生するかわからず今回はヒューズでしたが、最悪の場合はエンジン制御モジュール内でショートする場合もあります。そうならない為にもバッテリー交換時には確実にバックアップ電源を繋いで作業する必要があります。
あとバッテリーが弱っているにも関わらず交換を怠ってバッテリー上がりが起こってしまった場合も、今回と同じように新バッテリーを繋いだときやジャンプスタートをするためにケーブルを繋いだときにショートすることがあります。
必ずなるわけではないですが、出来れば故障に繋がる可能性を消しておくべきなので、バッテリーは早めの交換及び確実な整備をしてくれるお店でお願いします。
それでは皆様からの整備のご依頼お待ちしてます。