このイチョウ並木を知らない人を探すのが大変なほどに有名な神宮外苑のイチョウ並木。
神宮外苑という名前の通り、ここは明治神宮の管理する庭園(外苑とは神社の外にある庭のこと)で、できてから90年近くの歳月が流れているという、意外な歴史のある、ある面とてもたいせつにするべき場所。
すぐ横にある神宮球場では、第二次世界大戦の時は学徒出陣という悲しい式典も行われましたし、前回の東京オリンピックの時は、この地に立つ国立競技場がメインスタジアムとして使用されました。
遠近法を活用してより印象的な並木道に
そんな場所にあるイチョウ並木ですが、意外と知られていない演出もされているんですよ。
それが、遠近法を活用した奥行きの演出。
イチョウ並木の長さは約300メートルで、並木道の先には聖徳記念絵画館が見えるような作りになっていますが、その聖徳記念絵画館までの距離に、チョッとだけ魔法がかけられています。
それが、並木に並ぶ両側のイチョウの高さの調整。
通りんの両側に並ぶイチョウの数は約150本で、青山通りから背の高い順に植えられているんです。
こうして遠近法による奥行き感を出すことで、並木道がさらに素敵に見えるように演出しているんです。
これは歩道上のイチョウのトンネルにも言えることですが、徐々にイチョウの高さが低くなるということは、イチョウのトンネルも先の方が小さな出口のように見えるということ。
黄色いトンネルに迷い込んで行く、そんな錯覚に陥りますね。
まさかこんな仕掛けがあったなんて、考えた人凄いでね。
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