か
神無月の声を聞いて、夏向きの平茶碗をしまって、
伊羅保茶碗を出してみました。
半年ぶりで湯を入れて茶をすわせると
不思議と表情が出てきます。
陶器のもつ不思議さです。
以前に私が松永耳庵が自分のコレクションを東京国立博物館に寄贈したことをほめたとき、
ある方が、耳庵はひどい人だよ、だって自分の集めたものを他人に使われないために寄贈したんだから。
そういわれてはたと気付かされたことがありました。
茶道具は時代時代に呼吸させていかないと生き続けていかないものなのですね。
どんなお稽古物であっても使い込んで呼吸させてあげると
道具の息吹がよみがえるものなのです。
お菓子は飯田橋の万年堂のふのやき六花煎のあまからでした。
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