仙露軒日常

利根川べりの仙露軒にすめる初老のおやじのつぶやきごと。ご笑止、ご笑止。

せんなきこと

2015年04月17日 | 茶の湯

口に出してもせんないこと、とよく言うが、

さりとて、せんないことを口にする人も存外に多い。

たとえば、混雑している列車に自分が乗り込んできて

「まあ、こんでるわねぇ」


あなたがいないともっとすくんですけどね。

満員と書いてあるのに

「どうして満員なのかしら」


あなたまできているからです。

お茶会でもしばしばそういう人がいます。

大寄せ茶会は「待たされ」「飲まされ」「追い出され」とは佐々木三味氏の名言です。

わかって茶券を買っているのですから、黙々と粛々と「待たされる」しかないのです。

それが嫌ならばいかないことです。

むかし、築地のお寿司屋さんで並ばされていて、

不満を言ってるお客さんに、年配のおかみさんか、
「並びたくなかったらまわるお寿司屋さんにいったらいいよ」と小気味よく言ってました。
待ってまで食べるほどのものでなかったら並ばないことが懸命でしょう。
お茶会も同じではないでしょうか。