仙露軒日常

利根川べりの仙露軒にすめる初老のおやじのつぶやきごと。ご笑止、ご笑止。

寒中見舞い

2013年01月07日 | 国語

近年は歳末になると喪中欠礼のはがきがたくさん届くようになった。

先日、懇意にしている神社からいただいてきたパンフレットによると、

服喪について書かれていた。

服喪を明確に定めたものとして知られているのは

綱吉の定めた服忌令がある。(こちらのHPはお子様向けながらすごい)

やがて

 

明治七年太政官布告では、

父母死亡時 忌/五十日 服/十三カ月
養父母死亡時 忌/三十日 服/百五十日
夫死亡時 忌/三十日 服/十三カ月
妻死亡時 忌/二十日 服/九十日
嫡子死亡時 忌/二十日 服/九十日
養子死亡時 忌/十日 服/三十日
兄弟姉妹死亡時 忌/二十日 服/九十日
異父母兄弟姉妹死亡時 忌/十日 服/三十日
祖父母死亡時 忌/三十日 服/百五十日
曾祖父母死亡時 忌/二十日 服/九十日
孫死亡時 忌/十日 服/三十日
叔(伯)父、叔(伯)母 忌/二十日 服/九十日
従兄弟死亡時 忌/三日 服/七日
甥、姪死亡時 忌/三日 服/七日

となっているとある。

喪中とはまさにこの期間のことなのであるが、

近頃は妻方の祖父母でも喪中とするようである。

しかし、そもそも服喪という風習を考えると、これは不思議なことである。

「家」を中心として直系を尊ぶ訳であるならば、

「家」を異にする「家」の服喪は不必要なはずであるからだ。

http://www.gem.hi-ho.ne.jp/sogenji/rakugaki/fukkirei.htm

同じことをお考えの方もいるようである。

他人にははがきを出しておいて

ご本人たちはおせちを食べてお年玉もやりとりする。

あげくには海外旅行にでかけている。

もらった側はいったいどなたが亡くなったのかと忖度して考え込む。

どこのどなたが提唱しているかはわかりかねるが、

本来の服喪について考えられない方は

フツーにお正月をなさってはどうだろうか。