MATLAB で作業していると(例えば細かなパラメータの違いによって)大量の mat ファイルを保存しなければならないことがあります.
間違えて mat ファイルを上書きしてしまわないためには,mat ファイルの名前か,保存ディレクトリを細かに指定する方法が考えられますが,いちいちパラメータをテキスト情報に変換することがおっくうな場合もあります.このような時には日時を利用した固有名生成が便利です.固有名生成の日時がまるっきり被らない限りは,固有のファイル名・ディレクトリ名を得ることができます.
現時刻に対応した日時を得るためのコマンド例は次の通り:
>> datestr(now, 30)
ans =
20101111T230936
now コマンドは呼び出された時点の時刻を表す数値を返す関数です.datestr(x,y)は第一引数xに与えられた数値から,年月日時分秒の情報を分離し,第二引数yで指定されたフォーマットに沿ったキャラクタ情報を返します.上の例では2011年11月11日23時9分36秒に呼び出した結果を示しています.