現代の癌医療の問題点の全てを暴き、最善の対策を提唱し続けた近藤誠医師の業績の集大成です。
評論家の立花隆さんも近藤誠医師を支持しています。
立花隆: 癌治療の大御所の発言「結局、抗がん剤で治るなんて、実際にはありゃせんのですよ」
「延命効果」「生活の質」で選ぶ。 最新 がん・部位別治療事典 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/4/9
近藤 誠 (著)
がん治療をうける意味は、いまの生活を1日でも長く維持するためであり、生きるため。闘病に苦しんだ結果、延命効果がないなんて患者の立場としては許せない。
にもかかわらず、現代の医療は「治療をすることが目的」になりがちで、がんは消えたが命も奪われる事態になりがちだ。
本書は、日本で行われる標準治療を解説のうえ、「延命効果」と「生活の質を下げない」ためには何を選ぶべきかが明確にわかる1冊。
がん治療専門医である近藤誠医師が「この本は、僕のがん本の集大成!」と胸を張る自信作。
がんの部位別にまとめられているため、自分が知りたいことを、調べやすいのも特徴。
いずれのがん種も、最新治療について解説しているので、現在自分がかかっている病院の治療方針が最善かどうかもわかる。
著者である近藤医師は「悪性リンパ腫」の標準治療になっている、3種類の抗がん剤を組み合わせた「CHOP療法」を、1981年に日本に初導入したほか、「乳がん」の標準治療になっている「乳房温存療法」を1983年に導入した、がん治療の専門医。
近藤医師がいままであまり説明してこなかった、「抗がん剤で治る可能性があるがん種」などについても説明。
「抗がん剤で治らないがん種」であっても、何をすれば延命効果があり、生活の質を下げずに過ごせるかをわかりやすく紹介。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
がんの発生部位別に日本で行われている標準治療を紹介し、「延命効果」や「生活の質」に配慮して最も有効と考えられる、治療法や対処法を示します。
著者について
近藤 誠
1948年生まれ。1973年慶応義塾大学医学部卒業後、同医学部放射線科に入局、その後、同医学部講師となる。2014年に定年退職。
2012年「乳房温存療法のパイオニアとして、抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性など、がん治療における先駆的な意見を一般の人にもわかりやすく発表し、啓蒙を続けてきた功績」により、「第60回菊池寛賞」を受賞。2013年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所セカンドオピニオン外来」を開設し、膨大な患者の悩みに寄り添い、また講演、執筆活動に多忙な日々を送る。著書に、ミリオンセラーとなった『医者に殺されない47の心得』(アスコム)、『患者よ、がんと闘うな』(文春文庫)、『医者の大罪』(SB新書)ほか多数。
目次
■1章 がんを理解すると、自分に合った治療が見えてくる
がんとは何か
手術の問題点
抗がん剤の問題点
がん新薬
がん免疫療法
放射線治療
がん放置療法
緩和ケアの選択
代替療法
■2章 「がん部位別」治療事典
・「抗がん剤」で治る可能性のあるがん種
小児急性リンパ性白血病
悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
急性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病
絨毛がん
小児がん
精巣(睾丸)腫瘍
・「抗がん剤」では治らないがん種
悪性リンパ腫(濾胞性リンパ腫)
多発性骨髄腫
悪性脳腫瘍(膠芽腫)
舌がん
中咽頭がん
下咽頭がん
喉頭がん(声門がん)
甲状腺がん
小細胞肺がん
非小細胞肺がん
食道がん
胃がん
大腸がん(結腸がん・直腸がん)
肝細胞がん
胆管がん
胆のうがん
すい臓がん
乳がん
子宮体がん(=子宮内膜がん)
子宮頸がん
卵巣がん
腎細胞がん
腎盂がん・尿管がん
膀胱がん
前立腺がん(PSA発見がん)
原発不明がん
メラノーマ(悪性黒色腫)
・再発・転移
脳転移
肺転移
肝転移
骨転移
胸膜転移
腹膜転移
「乳がん転移」のホルモン療法
「前立腺がん転移」のホルモン療法
・定期的な検査