花盛り

仕事中、うっかり寝ていることがあるが、
睡眠中、うっかり仕事をしていることはない。
春はのんびりしていて、とっても良いものだ～（何も成果が上がらない、とも言える）。


先週、お花の展覧会を行った。
見に行くのではなく、開催する立場になってしまった。

それでなくとも日頃から、朝から活動が多岐にわたっているのに、
（みたらしチャンを抱っこし、ポテチを抱っこし、マカロニを抱っこし、
ミンミンとお話をし、トイレを片付け、コロちゃんに足を齧られつつ、
四足の皆様にカリカリを振る舞い、
その合間に、
ヒトとして歯を磨き、顔を洗い、美容液を吹きかけ、髪を整え、
出会う方への環境を配慮するあまり、顔に色々塗りたくり、
自分の洋服を着る…）
さらに、お花の準備まで加わり、普段のたおやかな姿はどこかに消え失せ、
てんやわんやになってしまった。

それでも余裕の微笑みを携えながら、会場に到着し、
お花で飾り付けられた空間に身を置くと、心も落ち着く。

ふと我にかえってみれば、
サウジアラビア大使館で買い付けたお気に入りの衣装の中から、
ＭＯＷＡっと“お約束”の香りが漂い登ってきているではないか。

着ようと思って出しておいたスキに、やられたか！？

（犯人と思しきネコ）

こういうことは、気になり始めると気になる。
明らかに今のワタシを包んでいるのは、ステキなお花の芳香ではない。
黒のタートル、右側が特に臭う。
オーバーワンピの中に鼻を突っ込んで、右をクンクン＆左をクンクン。

幸い、被り物の衣装のお蔭様で、臭いはワタシの中で充満しているだけだ。
外部への漏洩は抑えられているように思う（不審な顔をしてワタシを見つめるヒトも、ワタシに近づいてクンクンするヒトも犬も虫もいない）。
こうなると、人間は開き直る。
ヒヤシンスを抱え、ニオイをごまかし、移動するトイレの勢いで何とか数時間を逃げ切った（と信じている）。

そんなこんなで、玄関には花が咲き乱れている。


ついでに猫たちも人生の花盛りである。





ミンミンは、他のネコの行動を真似する。
チャンと聞いてみないとわからないが、化粧をしているワタシを散々、後ろから眺めていた後、
このポーズだ。彼女はワタシもネコの仲間だと思っているに違いない。

いつも春っぽいゴマちゃん。

お蔭様で、くるみチャンも元気に勝手に暮らしている。

コロちゃんも、相変わらず暁と共にワタシのアタマの天辺を引っ掻きに来る（かさぶたが治らない）。


そうそう、昨日、仕事仲間の浪花節全開のオッサンと鉄板焼を食べた。
盛り上がりついでに、共通の決め台詞を生み出した！

じじぃは遅咲き
ばばぁは狂い咲き

次に名刺を作るときに『遅咲きのジジィ　○○○○(名前)』『狂い咲きのババァ　○○○○(名前)』って入れようぜ！って約束してみたが、
“ばばぁの乱れ咲き”も粋だなぁ、と密かに熟考しているところである。



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