塗り納め記念日

始まりは先週土曜日。
ステキ庵主に変身すべく、いつもの美容院へ意気揚々と出かけ、
髪の毛の色をチョッと変えて、
鼻唄交じりにボクシングへ⇒調子よく縄跳びなんぞを楽しみ、
家に帰って普段と同じ土曜日の夜を過ごし、
日曜日は外出。その、外出先、夕方頃に異変が起きた。
顔が膨らんできたのである。

今から思えば、
美容院から帰った後の、アタマのツッパリ感はいつもの通りだった。
ところが、今回は、翌日になってもツッパリ感が取れなかった。
そして、次第に、おでこがブヨブヨと大きくなってくるのが実感でき、
おでこに続き、瞼も腫れあがってきた、という次第だ。

外出先からは、皆様への挨拶もそこそこ、慌てて帰宅。

普段から比較的、顔面に色とりどり塗りたくっているのが功を奏したか、
多分、周りの皆様は「今日は化粧が違うな」程度でスルーして下さったに違いない。

が、、、明らかに、鏡の中には、見慣れぬ顔の自分が居る。
生れてから、一度も見たことがない、自分の顔がある。
何かがオカシイ。顔が痒い。アタマが突っ張る・・・

オバちゃん、大丈夫ですか？


美容院から2日後。月曜日。
“オマエはプロボクサーか！？”と叫びたくなるような、
ボコボコの顔をした見慣れぬオバちゃんが鏡の中で立っていた。
目が腫れて、視界が狭い。
おでこが3倍くらいになって赤い。
全体的に痒い。

今日は電車に乗れない。仕事に行けない。。。そうだ、病院に行こう！

皮膚科の先生曰く、
ジアミン色素のアレルギーが発症してしまったらしい。
ヘアカラーの核として染料に含まれるＰＰＤＡ（パラフェニレンジアミン）等に反応を起こしたのだそうだ。

2度とヘアカラーをしてはいけない。
栄養ドリンクなど滋養強壮剤も服用しない方がよい。
美白に特化した化粧品も使わない方が良い。

皮膚科の女医さんから、お約束3箇条を宣告され、
1週間分の飲み薬＆塗り薬が処方された。

2013年2月16日、ワタシ人生最後のカラーリング記念日。


塗り納めから1週間。
オデコ＆目の腫れはほぼ引いたが、顔全体は膨らんでいるような気がしている。
そして、まだ、少々痒い。
が、肥っただけなのか、まだ膨らんでいるのかは、どちらとも言えない。
“あの”ショッキングな顔の印象が強すぎて、
以前の顔が判らなくなってしまった、というのが本当のところだ。

ヒトの記憶とは、なんと、曖昧なものであろう。



⇒みたらしチャンも、昔の凛々しい野良姿は、既に、影も形もない...

ワタシも昔の記憶は一度リセットして、
新しく形成された、今の顔と生きていこう！と思う。


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