がちゃ三毛庵~猫よ、花よ~

東京の一角。ご近所から次々合流してきたネコたちと暮らす・・・いけばな徒然日記

タレ道=家元むっちゃん

2014-02-12 | Weblog
たれ子・・・
小学校の頃、ワタシはこう呼ばれていた。

ほぼ毎日、近所からゾロゾロと小学校に向かう、こわっぱ(小童)に、
ほぼ毎日、干してある布団をいつのまにか気付かれ、
そして、この愛くるしいあだ名をつけられた。

名探偵を気取っている虫めがねを持った小童なら、
もしホントにワタシが毎日ルーティーンオネショをしているのであれば、
干してある布団が敷布団ではなく、掛け布団だということに疑問を抱くはずだ。

しかし、通学路を歩く小童は、ランドセルを背負っただけの、どこにでも居る小学生だった。
虫めがねは、小さな文字を拡大するための便利グッズでもなく、
掛け布団のシミの大きさを拡大するための探偵グッズでもなく、
太陽光を集めて煙を出す道具として認識されていた。

せめて干してある掛け布団に近づいて、思いっきりニオイを嗅げば、
ヒトのルーティンオネショとは全く異なる芳香に包まれていることもわかってもらえただろう。
が、疑問を抱くことには興味がない小童は、視覚だけを頼りに生きていた。

とにもかくにも、ワタシは小学校の頃から、
トラネコと共に、冷たくクサイ朝を迎える生活をしていた、ということになる。
ただ、残念なことに、ニオイはすでに記憶にはない。
記憶に残っているあだ名から、当時の状況を思い出すだけである。

小学校を無事修了したが、
ガラスのハートと消え入りそうな体力を持て余したワタシは、
地元で力強く生き抜くことを断念し、30分ほど電車に乗って通わなければならない私立に所属した。

幸い、我が家は通学路上になかったため、
灰色のミニスカートをはいた女子中高生に、毎朝の掛け布団を目撃されることはなかった。
というわけで、中学&高校生時代は、みなさまから下の名前をそのまま呼んで頂けたので、特筆すべきあだ名はない。

あだ名は中学では消えたが、
ガラスのハートと消え入りそうな体力は、そのまま今も持ち続けている。
ただ、いつのまにかガラスは強化ガラスとなり、ピストルの弾でも割れないのではないか、と思えるようになった。
消え入りそうな体力も、昔のとおりである。
どこか具合でも悪いのではないか、と、日々心配を重ねなければならないほど、病気にならない。風邪もひかない。
毎晩、3匹の四足に布団から追い出され、明け方、アタマの天辺をフェレットに引っ掻かれているにもかかわらず・・・である。
やはりどこか不具合でも生じているのかもしれない。

さて、名誉あるあだ名の原因=タレ道=は、武道・華道・書道などと並び、
いくつかの流派に分かれながらも、確実に発展を遂げている。

現在の家元は、むつみさん。








“たれの素”を仕込む。








それでも最近は、パジャマに直接シッコ(寝ているニンゲンのパジャマにシッコするのだ。秘儀である)、とか、
枕にシッコ(髪の毛に沁み込むように、ソッとシッコをかけるのだ。奥義である)、とかがなくなったので、
寝ている間に、ホンワリ温かくなった途端、クサくて冷たい!と目覚めることはなくなった。
それでも手放しで安心して眠りに着けるわけではない。
就寝前は下記の祈りを唱え、1礼3拍手1拝をする方が良い。
『猫の神様。今日もシートでのシッコをお導き頂きありがとうございました。今夜もシッコされませんように、アーメン』


本日もご訪問ありがとうございました!

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