GABIBOの山日記 パピプペポ

歩き登った登山/ハイキング記録

山小屋の一酸化炭素中毒

2008年02月12日 | 山のニュ-ス
今年の雪は山小屋を埋め尽くすほどだったようだ、
あの赤岳山頂から地蔵尾根に近いところの稜線に建つ赤岳天望荘の窓という窓が凍り付いて密封性が高まり、換気が巧く行かなかったようで、大勢の宿泊客が
一酸化炭素中毒症状でヘリで地元病院の搬送されたとのことである。

冬山テントでは、よくある話である。
豪雪にテントが埋まり、テントの空気孔も雪に埋まり、換気が出来ないままに、
コンロで食事を作ったり、暖をとったりしている内に、全員がなんとなく気持ち
悪くなり、気がついたらテントの中を転げまわったり、ハイたりして大騒動になるが、山小屋での大勢の宿泊客がやられるというのは、珍しい。
窓という窓が凍り付いて、換気出来なかったという。

一般家庭でもよく聞く話であり、教訓として学びたい。



宿泊客20人、CO中毒か=積雪で換気不足?-八ケ岳連峰の山荘・長野
2月11日10時31分配信 時事通信


 11日午前5時15分ごろ、長野・山梨県境にある八ケ岳連峰・赤岳(2899メートル)山頂近くの「赤岳天望荘」の宿泊客から、長野県警茅野署に「何人かが一酸化炭素(CO)中毒のような症状で気分が悪い」と、携帯電話で通報があった。県警ヘリなどが、頭痛や吐き気を訴えた宿泊客の男性10人と女性5人の計15人を病院に搬送した。
 また、自力下山した宿泊客のうち、5人が体調不良を訴え診察を受けた。20人全員の症状は軽く、命に別条はない。
 同署は実況見分を実施。関係者から事情を聴き詳しい原因を調べている。
 同荘では灯油ストーブが使われていたといい、運営会社の藤森周二社長(43)は「積雪量が多く、吹きだまった雪が建物を覆っていたので、建物の密閉性が高くなっていたのかもしれない」と話し、換気が不十分だった可能性を示唆した。 

最終更新:2月11日20時0分

山小屋CO中毒 『超密閉空間だった』
2008年2月13日

 八ケ岳連峰・赤岳(二、八九九メートル)直下の山小屋「赤岳天望荘」で十一日、多数の宿泊客が症状を訴えた一酸化炭素中毒は、暖房用の石油ストーブの不完全燃焼が原因とみられ、茅野署は複数台のストーブの提出を受け、原因究明を進める。ただでさえ空気が薄い高山では、換気や取り扱いには十分な注意が必要で、山小屋の石油ストーブの危険性が浮き彫りになった。

 「早期にヘリコプターで収容できたから軽症で済んだのだろう。吹雪で飛べなかったら…と思うと、ぞっとする。同業者として身につまされ、スタッフにストーブへの注意を徹底した」。八ケ岳の別の山小屋経営者は十二日、そう話した。

 冬山のこの時期、八ケ岳連峰の稜線(りょうせん)上の山小屋の中で営業しているのは赤岳天望荘だけ。事故のあった連休当日は四十三人の宿泊客でにぎわっていた。

 宿泊客らによると、石油ストーブは円筒形で、二階の談話室や廊下、一階の乾燥室、トイレなどに置かれていた。このうち談話室は「寒さを防ぐため超密閉空間だった」という。ストーブは消灯後の午後十一時ごろ、客室に戻る宿泊客が消したとされる。

 談話室で寝ていて具合が悪くなった神奈川県小田原市の会社員中村義博さん(60)は「換気扇はなかったと思う。快適さのためには密閉、安全のためには換気と矛盾するが、冬の山小屋は怖いと思った」と振り返った。

 女性宿泊客の一人は、山小屋に到着した際、廊下のストーブが臭く、それを従業員に伝えると「いつもそんな感じだよ」と言われた。

 八ケ岳の山小屋関係者は「石油ストーブは危ない」と断言する。換気に加え「厳寒の山ではストーブのタンク内が結露、灯油に水が混じることもある」と手入れの必要性を指摘。さらに「お客さんはストーブを操作したがるが、管理も注意したい」と話した。


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