先日、
和紙造形作家、堀木エリ子さんのインタビューを見ました。
職人の作った手漉き和紙が機械漉きの和紙に負けて工房が閉鎖されるのを目の当たりにし、
この尊い仕事が失われてはいけないと自分で手漉きを始められたそうです。
継ぎ目のない16m×6mの和紙、
骨組みの無い丸い玉子型の立体和紙…
独創的なものばかり。
その原点は「できることを前提で物事を考える」こと、
そして人は皆クリエーターである、という事だそうです。
「道具や生活に必要なもの、
最初からあったものは何一つなく、
またそれを考え作った人は特別なことを学んだわけではない、
一生活者だった…当時の人たちはずいぶん知恵を絞って道具をつくったはず。
でも現代のように、買ってきた道具を使って、教えられた方法でものをつくる限り、
どこかで誰かがやった結果しか得られないのは当たり前のこと。
だから、昔の人に倣えば、道具からつくることの大切さに気がつく、、、」
う~~ん、なるほど。
かつて訪問美容用のシャンプー台を作ろうと思った時、
できるかできないか、ではなくどうやったらできるのか、
しか考えてなかったあの心境ですかね?
印象に残った言葉…
『革新も続ければ伝統』
『前例がないことへの挑戦』
何百年続く伝統も初めは革新的、独創的であったはず。
続いていくための魅力、工夫、挑戦、継承、、、
ただ守るだけではだめなんだと、
そんなことを感じました。
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