心の音

日々感じたこと、思ったことなど、心の中で音を奏でたことや、心に残っている言葉等を書いてみたいと思います。

ホークスに一喜一憂この一年(川崎選手と家族との関わりを中心に)その9

2004-12-26 19:06:09 | Weblog
 ヤフーオークションでチケットを落札してから毎日、ストになるかどうかが大変気がかりでした。チケットは9月18日(土)の西武との首位攻防戦です。今度こそ絶対に見たいという気持ちでいっぱいでした。
台風で中止になった代替試合は9月23日に決まりましたが、自分の仕事の関係で行けそうにありません。プレーオフも職場の四国旅行が入っています。日本シリーズも福岡は平日でナイターなので、とても行けません。そうすると今度が最後のチャンスです。
 しかし今度こそ、ストに突入しそうな気配です。でもさすがに土・日のストは回避されるだろうという期待もかすかにありました。だからスト決定の9月17日(金)は、朝から一日そわそわしていました。そして5時、ストか回避かの発表をニュースで聞こうとしましたが、まだ話し合い延長との報道。かなりギリギリまで交渉が行われている様子。我々はこの日、明日見るかもしれない3連戦の初戦、西武戦をBS放送で見ていました。7時ごろだったでしょうか、何と史上初のスト決定のテロップが画面に流れました。
 茫然としました。前回は台風、そして今回はスト。家内は「貴方は今年は厄年だから、天から見放されている」という旨のことを言いました。本当にそうだと思いました。
 確かに難病指定はされるは、出張に行く先々で台風に出会うは、家のカーポートは二軒先まで飛ばされ、風雨の中、後片付けをするはめになるやら、車に大きなキズをつけるやら、悪いことが続いていました。
 ストは、選手・プロ野球界全体のためやむをえない事態ということは頭の中ではわかっていましたが、私たち家族にとっては悪夢でした。子どもは「また駄目だったね」と一言。千葉から送ってきたチケットの払い戻しをローソンで、複雑な思いですることでした。
 これで今シーズン、見に行くことは絶望的になりました。川崎選手に握手とサインをもらい、初めて野球に興味を持ち出した小2の息子。川崎選手の手紙と色紙がクラスに送ってきて、よく分からないけど、やっと野球を見に行ってもいいよと行ってくれた小5の娘。川崎選手と一緒にエアロビクスをし、川崎選手のおばあさんとも知り合いになり、福岡ドームのバックステージツアーに参加して、ここでぜひ川崎選手を見たいと火がついた妻。条件はそろっていたのに本当に残念です。 
 いつ入院することになるかわからない自分の病気。また来年はチームもあるかどうか、井口選手などもどうなるか、まだ不確定な状況。今年どうしても家族全員で見たかったです。でもあきらめるしかありませんでした。無理だとは思いながら、プレーオフのチケットの残席を確かめたり、ヤフーオークションを無意識のうちに見ている自分が哀れでした。
 とりあえず、テレビ等で、プレーオフと日本シリーズをテレビで応援するしかないと腹を決めた10月、また台風が近づいてきました。しかし、今度はこれが思わぬ幸運と幸福を、私たちに与えてくれることになるとは、この時は知る由もありませんでした。(続く)